こんばんは。
今日も頭の形お話会シリーズを
続けたいと思います。
前回までは、頭の形どうしたら?ということで、
変形を予防する、あるいは改善させるために、
どういう姿勢をとったらいいのかなど、
日常で出来ることについてお伝えしました。
第10回目の今回は、
積極的介入としての治療というところで、
ヘルメット療法について触れてみようと思います。
ここで、まずは復習です。
第6回目でArgentaの分類をご紹介しました。
重症度を見た目で判断することが出来る
という分類でしたね。
タイプ1は、向き癖のある側の
後頭部が扁平になっていて、
同じ側の耳が少し前へと変位。
軽度の変形。
タイプ2は、
後頭部が扁平になっていて、
かつ耳の変位が1cm以上。
中程度の変形。
タイプ3は、
タイプ2の状態に加えて、
向き癖のある側の額が前へ突出。
重度の変形。
タイプ4は、
タイプ3の状態に加えて
頬骨も前へと突出。
超重度の変形。
タイプ5は、
タイプ4の状態に加えて、
向き癖のある側と反対側の後頭部も突出。
こちらも超重度の変形。
さて、これらの変形は全て改善するのか?
第5回目で変形の経過についてお伝えしました。
4ヶ月時点で20%だった変形の頻度が、
2歳の時点では3.3%まで減少する
ということをお伝えしましたね。
ほとんどの子は変形が改善していく。
ひっくり返すと、わずかではあるけれど、
2歳時点でも変形が残る子達がいる、
ということになります。
じゃあ、どういう子達に変形が残るのか?
それはやはり、
変形の度合いが強いほど可能性が高い
ということがあります。
先ほどのArgenta分類で重症と判断される
クラス3以上になると
7割程度に変形が残ると言われています。
自然に改善していく可能性が下がるんですね。
となると、
それをもし改善させるのであれば、
積極的治療としてのヘルメット療法が
検討されることになってくるかと思います。
随分と広く知られるようになった
このヘルメット療法、
何ヶ月頃まで適用があるのでしょうか?
多くの施設では 6ヶ月頃としているようです。
それは何故か?
第5回目で
赤ちゃんの頭の成長
ということについて触れました。
生まれてから2か月目までが
急激に大きくなり、
成長スピードは落ちるものの
4か月目、6か月目までも、
かなりな成長度合いを示していましたよね。
そして、それ以後は緩やかになっていく。
頭囲の成長曲線↓
子ども家庭庁HP(https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/techou/)より
母子健康手帳の様式【府令様式(令和8年4月1日施行)】府令様式(PDF/1.2MB)
(男児の頭囲48㌻、女児の頭囲49㌻に掲載されています。)
急激に頭が大きくなる時期には、
変形が改善していく治療効果が
より期待できることになります。
けれど、
その時期を過ぎると効果が下がっていく。
頭の形の改善が期待しづらくなっていきますね。
治療効果の時期的な限界があるので、
変形が強くて気になる、
あるいは、
向き癖と反対方向への追視が出ない
というような場合は、
積極的治療をするかどうか、
まずは専門家の意見を直接聞いてみることは
有益かなと思います。
ただ、繰り返しになりますが、
限界はあるので、
そこら辺も踏まえて、
本当に意味のある対応になるのか?
しっかりと専門家の話を聞いて、
ご家族で充分に検討する必要があるのかな
というふうに思います。
積極的治療としての
ヘルメット療法について簡単に触れましたが、
そもそも、何故そこまでの変形が起きたのか?
3.3%から数パーセントの子ども達に変形が残る。
それ以外の子ども達には、そこまでの変形は起きない。
改善しない変形が起こる背景には何があるのか?
何故この子に、ここまで強い変形が起きたのかな?
ということを検討する必要があるかと思います。
仮にヘルメット療法で治療をしても、
変形の背景にある、
その子の特性や環境要因は変わらないまま
ですよね?
変わらない背景が、結果として、
その他の運動機能や発達に影響を与えてくる
可能性も考えられます。
ということで、
明日は背景について少しだけ検討したいと思います。
今日は以上です。
ありがとうございました!
こんばんは。
今日は滑舌について書こうと思います。
発達相談に来たのは5歳の男の子。
言葉の不明瞭さが気になるとお母さん。
話しはするものの、
音が曖昧で聞き取りづらさがあり、
聞き返しが必要なことがある。
慣れている家族だと分かるけれど、
慣れていない人だと中々通じない。
言葉の発達がゆっくりで
1歳半健診では意味のある言葉が
まだ出ていませんでした。
2歳頃までに単語が増えたものの、
2語文が出始めたのは3歳頃。
3語文は4歳までには出て来るように。
5歳になった今、文章で話しますが、
話すことが得意か?
と言うとそうでもなさそうです。
質問すると、
単語か、首を振るかで応じます。
家では?というと、
聞かれたら答えるけれど、
自分からはあまり話さない。
必要に迫られると
訥々と話すという状態。
ご飯を食べる時によく噛みますか?
と確認すると、
あまり噛まずに丸飲みしていることも多いよう。
言葉を話すには口の運動が必要です。
つまり唇や舌を自在に扱えること。
それに呼吸運動も必要です。
出したい音の形を口で維持して、
息を吐く。
言葉が明瞭になるために
何をしたらよいか?
ご飯の時にしっかり噛む。
ブクブクうがいをする。
シャボン玉、笛、などの吹く遊び。
あっかんべー、あっぷっぷなど顔の遊び。
日常生活動作や遊びで、
口や顔をしっかりと動かすこと。
そして何より話すこと。
今日は何があった?
どんな楽しいことをした?
どんな嬉しいことがあった?
困ったことはあったかな?
教えて、教えて。
話すのが楽しい!
という環境を作って、
話す機会を日々もってあげて下さいね。