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Yunotsu Kodomo Note
2025.05.12 - 7:48 PM Yunotsu Kodomo Note

緑色いろいろ

 温泉津こどもクリニックは、こんもりした山と山に挟まれた谷にあります。視線を窓の外に向けて少し上げると、色んな木々が目に入ってきます。どの木が何という名前なのかさっぱり分かりませんが、実に様々な緑色があることに気付きます。木の種類によって異なるだけでなく、1本の木の中にも色んな緑色が存在しています。黄色に近い明るい緑から黒みを帯びた濃い緑、あるいは透明感のある瑞々しい緑から落ち着いた深い緑、と緑のグラデーションも様々です。

 以前読んだ本に『自然の色彩は無限で、デジタル画面では到底、再現できない』とありました。そして『感受性豊かな子ども時代に、自然に触れることはとても大事』とも。

 著明な料理人や科学者、デザイナーや経営者など、各分野で活躍されている人達のインタビュー記事を読むと、小さい頃に豊かな自然の中で遊んだ記憶について語られていることが多くあります。自然がもたらす色、形、音といった現象に、幼い頃からしっかりと触れることで養われ、培われるものがあるのだろうと感じます。

 皆さんも日々の中でお子さんと一緒に、身近にある自然と触れ合ってみてはいかがでしょう?新たな気付きがあるかも知れませんよ。

Yunotsu Kodomo Note

2026.01.10
頭の形と性質と環境と

ここ何年か、健診の場で「頭の形が気になる」という声を聞くことが増えました。

以前はほとんどない質問でしたが、近年、子育て世代の間で話題になっているのでしょうか?

頭の形を整えるヘルメット療法も広く知られるようになり、頭の形外来もポツポツと増えてきたと感じます。

では、どういう頭の形が気になるのか?

圧倒的に多いのは、左右どちらか片方の後頭部がペタンコになっている。

次いで、後頭部がペタンコで、いわゆる絶壁になっている。

その他、頭が前後に長い、こめかみ部分が凹んでいる、おでこが出ている、後頭部に凹んでいるところがある、などなど。

赤ちゃんは、これからどんどん大きくなっていく存在です。

健診では、身長、体重、頭囲を計測しますが、通常まず大きくなるのは頭です。

赤ちゃんは、頭→身長→体重、の順で大きくなっていきます。

赤ちゃんの頭の骨は柔らかいので、ずーっと同じところに圧がかかり続けると、その部分は平らになってしまいます。

丸めた粘土を平らな板の上に置いたら、板に接している部分は平らになりますよね?

重力が働いて、粘土全体の重さが、板と接している部分にかかってきます。

同様に、赤ちゃんの頭にも重力がかかります。

となると、例えばずっと右を向いていたら?頭の右側は平らになりますよね。

赤ちゃんは、何としてでも頭を大きくしたいので、圧がかかっていない部分で大きくするしかありません。結果として頭の形は真ん丸ではなくなってしまいます。

頭の骨のどの部分にどのように圧がかかっているのか?が、頭の形を決めていくことになるのですね。

ここで絡んでくるのが、持って生れた性格と、筋肉の質などの体質。それに加えて環境です。

例えば、おっとりしていて筋緊張が低くて柔らかい赤ちゃんだと、あまり動かず静か~に上を向いたまま、だったりします。

「静かにしてくれてて、ありがたいわ♡」と放っておかれると、ますます上ばかり向くことになります。

結果として後頭部がペタンコの絶壁になりますね。

あるいは、好奇心旺盛で右向き癖のある赤ちゃんの、右側に色んな刺激があったら?

ベビーベッドの左側は壁。そっちを向いてもツマラナイ。

一方、右側には人がいる、右側で物音がする、右から話しかけられる、右の方が明るい、右側に気になるものが沢山ある!

断然、右を向きたくなりますよね?

結果的に右の後頭部がペタンコになります。

つまり赤ちゃんが持って生れた性質に、周囲の環境も大きく影響するのですね。

変形が強くなると、ますます頭の向きが固定されて、更に変形が強くなっていくこともあります。

これから、どんどん発達していく赤ちゃんにとっての理想はやはり、できるだけ左右差のない姿勢と体の使い方、です。

赤ちゃんをよくよく見て、どう関わり、どう環境を整えたら、右も左も大きな差がなく自在に使えるようになるかな?と試行錯誤してあげてほしいなと思います。

ただし、中には頭蓋縫合早期癒合症といった頭蓋骨の病気のこともありますから、頭の形が気になったら一度かかりつけの先生に診てもらって下さいね。