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Yunotsu Kodomo Note
2025.06.03 - 8:19 PM Yunotsu Kodomo Note

お父さんとベビーカーと、絵本と赤ちゃん

 日曜日、道を歩いていたら前方右側からベビーカーを押す男性がやって来ました。少し前をゆっくりと進むベビーカーの持ち手に、明るい黄色が印象的な絵が描かれた、青いバッグがぶら下がっています。追い付いてみると絵はゴッホの『夜のカフェテラス』。

 絵を眺めていて、ふとバッグからのぞく絵本が目に入りました。『はらぺこあおむし』のタイトルと見覚えのある絵。他にも数冊の絵本が入っています。図書館に近い道の上だったので、おそらく借りた本を返しに行くところなのでしょう。

 どんな子がこれらの絵本を読んでもらったのか興味が湧いて、追い越しざまにちらっと眼をやりました。乗っていたのはムチムチとした7-8ヶ月くらいの赤ちゃんでした。お父さんの膝に抱えられて、絵本を読み聞かせしてもらっている赤ちゃんの姿が思い浮かびます。

 言葉の獲得は、まず「聞く」から始まるといいます。赤ちゃんは胎内ですでに言葉を学び始めています。羊水やお母さんの腹壁を介して色んな音を聴いています。安全に守られていたお腹の中から外へと出ると、赤ちゃんは洪水のような様々な音に晒されます。音の洪水の中から、赤ちゃんはお腹の中で馴染んでいた母語に強い関心を示します。

 そして色んな人に話しかけられたり、周囲の人たちの会話を聞いたり、読み聞かせをしてもらったりして、どんどん言葉(母語)に親しみ、覚えていきます。「話す」のは十分に聞いた後です。

 休日に赤ちゃんと一緒に図書館に通うこのお父さんは、赤ちゃんに沢山の豊かな言葉を語り聞かせているのかな?おそらく。願わくば。

Yunotsu Kodomo Note

2026.06.15
てくてくてくてく松江散策

松江を歩いた。

日曜の早朝、家を出る。

松江で開催された

養老孟司先生の講演会に

参加するために。

松江まで車で行くという選択肢もあったが、

今回はそうしなかった。

そうしないために早朝に出たのだった。

日曜日の早い朝の道は空いていた。

出雲に着く。

よかった、間に合う。

7時40分発の列車に乗るために出雲市駅へ。

列車の案内表示を確認する。

おや?

7時51分、米子行きとある。

おかしいな、

私の事前調べでは7時40分発、

9時11分松江着だったのだが。

駅員さんに尋ねる。

7時51分発は何時に松江に着きますか?

えーと、ちょっとお待ち下さいね。

51分発・・・松江は8時34分ですね。

ありがとうございます。

講演会は10時から。

1時間半も前に着くことになる。

次の列車は?

・・・うん、これに乗ったら間に合わない。

そのまま7時51分発に乗ることにした。

列車での移動はいい。

手も足も自由な時間。

車内はゆったりしている。

溜めていたメールを読み、返信する。

あとは、ぼーっと外を眺めた。

山の緑、

田んぼの緑、

家々、

時折湖。

8時34分松江着。

講演会場に直接向かうには早い。

少しブラブラする。

知人がお勧めしてくれた神社まで歩いた。

途中の道で、

随分と前に連れて来てもらった

コーヒー屋さんがあることに気付く。

ピスタチオのシュークリームの

記憶がよみがえる。

神社は静かだった。

ひとり、女性が本殿の前で手を合わせている。

手水を使い、本殿へと向かう。

お賽銭を投げいれ、二礼二拍手一拝。

境内をクルリと回ってから外へ出た。

まだまだ時間はあるが、もう向かおうか。

ブラブラと歩いた。

歩道があって歩きやすい。

何となく風情のある町並み、

小さな水音を立てる小さな川。

ブラブラブラブラ。

こっちで合っているのだろうか?

何となく違う気がしてきた。

前からやって来たスポーツウェアの女性に尋ねる。

すみません、湖はあっちですか?

女性はしばし考えて、

180度逆の方向を指さす。

あっちですね。

えっ?

見当違いの方向に歩いてた?

ありがとうございます。

あと、35分。

間に合うか?

ともかく一旦駅前に戻ろう。

せっせと歩いて松江駅へ。

あと25分。

事前調べでは駅から会場までは徒歩23分。

もう歩いてでは間に合わない。

バスは約12分だったはず。

バス停に向かうが、

はて?何番のバスだったっけ?

セカセカと観光案内所へ。

2番か3番のバスだと教えてもらう。

残り15分。

2番のバス、

は、1分前に出たところだった。

次のバスは10時。

事前調べではタクシーは約7分だった。

もうタクシーしか手段がない。

自分一人なら遅れたって構わないが、

知人と待ち合わせしている。

チケットは私の手元。

タクシー乗り場で待機していた、

タクシーに乗り込んだ。

行き先を告げ、

タクシーが走り出す。

駅前を離れ、右へ左へと曲がる。

ここはさっき歩いた道。

さっき渡った橋。

うんうん、ここまで歩いた。

四つ角でタクシーは

私が選んだ道と真逆の道へと曲がった。

会場前には開演5分前に到着した。

ちょうど知人とバッタリ出くわした。

一緒に会場内に入る。

養老先生の縦横無尽のお話は面白かった。

間に合ってよかった。

15,799歩。

うん、歩くために

わざわざ列車で行った甲斐があった。