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Yunotsu Kodomo Note
2025.06.12 - 8:52 PM Yunotsu Kodomo Note

ピアノの手

 ピアノを習い始めました。

 10年ほど弾かれていなかったピアノを譲り受け、調律をしてもらいました。「とにかく弾いてあげて下さい」と調律師さん。せっかくなのでピアノ教室に通うことにしました。ピアノは全くのド素人です。初回のレッスンでは手の形や置き方、指の動かし方、椅子の座り方など、イロハのイから教えてもらいます。

 「指は真っすぐ伸ばすのではなく、軽く曲げて。」

 「指の腹ではなく、指の先端で。」

 「指を持ち上げる時は、足で腿上げをするようなイメージで。」

 「椅子は浅く腰かけて、いつでも立ち上がれる感じで。」

 ふむふむ、なるほどと思いながら、先生の指示に従い、教本に沿って指を動かします。

 楽譜の上下には数字が振られています。上の数字は右手で、下の数字は左手。番号は右手も左手も親指が1、人差し指が2、中指が3、薬指が4、小指が5です。両方の掌を下にして並べると、内から外へと1から5です。

 ピアノの鍵盤に指を置くと、右手は親指がド、左手は小指がド。数字は右手の親指は1、左手の小指は5。ドレミファソは右手が1、2、3、4、5で、左手は5、4、3、2、1。音符、上の数字、下の数字、右手の動き、左手の動き、混乱が生じます。

 あ、間違えた。あっ、また間違えた。

 右利きの私の左手は、ぎこちなく動いています。

 「まず右手で弾いて」「次に左手で弾いて」「次は両手で弾いて」

 「これはまず左手で弾いて」「次に右手で弾いて」「次は両手で弾いて」

 「今度は最初から両手で弾いてみて」

 混乱、混乱。

 拙すぎるピアノを弾きながら、子ども達の体の使い方が頭をよぎります。体の中枢から末梢へと、分離した動きを獲得していく過程を思い出します。子どもが新しい動きを経験していくように、私もこれまでやったことのない動きを経験中です。子どもが脳内に新しい神経回路を作っていくように、私の頭の中でも新たな回路が作られつつあります。2回目のレッスンに向けて、新たな回路が開かれるイメージをしつつ指を動かす日々です。あっ、また間違えた。

 皆さんも新しいチャレンジいかがですか?

Yunotsu Kodomo Note

2025.07.10
蜂の巣顛末記(田舎の裏事情)

シーツを洗った。
物干し場に出て、洗い上がったシーツを物干し竿いっぱいに干す。
快晴の空から照りつける朝の陽光に白いシーツ。満足して一旦離れた。

再び物干場に来たとき、しっかり広げて干したシーツが寄ってしまっていた。洗濯ばさみの止めが甘かったよう。物干場に出てシーツを広げる。

ん?あれは何だ?ふと軒に目が行った。よく見ると小さな蜂の巣と蜂が一匹。
蜂は動かない。蜂の巣は3㌢ほど。

あの蜂は死んでいるのだろうか?微動だにしない蜂。これはお亡くなりになっているのだと結論して去る。

そろそろシーツは乾いただろうか?物干し場へと向かった。

サッシを開けたときブーンと音がした。蜂の巣に目をやったら蜂が二匹!二匹とも動いている。どうやらせっせと巣を作っている様子。お亡くなりになっていたのではなかった。

しげしげと観察してみる。顔付きの悪い二匹の蜂。何となく危ない感じがする。
う~む、どうする?
知人のMさんに対処法を訪ねつつネット検索。蜂の巣駆除に関する、適当なサイトを見付けて読む。

蜂の巣の形から、あの蜂はあしながばちと推察された。すずめばちほど凶暴ではないが危ないとある。
対処法としては「業者に依頼」、もしくは「自分で何とかする」の二択。15㌢以下の巣であれば対処出来なくはないらしい。

知人Aさんにも顛末を相談したところ、家には蜂退治のスプレーを常備していると言う。どうやらよくある話らしい。更には蜂の巣を再び作らせないスプレーもあるのだとか。

そんなものがあるのかと驚いていると、「田舎の裏事情だよね」とAさん。

迷った末、Mさんに見てもらってからどうするか決めることにする。ただしMさんは出張中で戻りは明後日になるという。

せっせと巣を大きくする二匹のあしながばち(恐らく)。今日、明日、明後日でどのくらい大きくなるのだろうか?
思考が蜂の巣に取られてしまい、そわそわと落ち着かない。
落ち着かないが仕方ない。気になっていた他の案件に着手する。草刈り、食器を洗う、ピアノを弾く、など。

何だか気分がすっきりして物干場へ向かう。
まずは屋内から物干場の蜂の巣を確認する。あれ?無い?いや、そんなはずはない。ここからは見えないだけだ。

場所を移動する。ん?やはり蜂の巣がない?さっきここからは観察出来たのだが。
サッシを開けて頭を出し、軒を見上げる。やはり無い!幻だったのか?まさか。ふと物干場の床を見ると小さな蜂の巣が転がっていた。蜂はいない。

何故?何が起きた?蜂はもう戻って来ないのか?この蜂の巣はどうしたら?
とりあえず一晩放置することにした。明日確認して大丈夫そうなら、明後日のごみの日に出そう。

いや、しかし不思議。何故に?
まぁともあれよかった。明日も洗濯物を外に干せる。