シーツを洗った。
物干し場に出て、洗い上がったシーツを物干し竿いっぱいに干す。
快晴の空から照りつける朝の陽光に白いシーツ。満足して一旦離れた。
再び物干場に来たとき、しっかり広げて干したシーツが寄ってしまっていた。洗濯ばさみの止めが甘かったよう。物干場に出てシーツを広げる。
ん?あれは何だ?ふと軒に目が行った。よく見ると小さな蜂の巣と蜂が一匹。
蜂は動かない。蜂の巣は3㌢ほど。
あの蜂は死んでいるのだろうか?微動だにしない蜂。これはお亡くなりになっているのだと結論して去る。
そろそろシーツは乾いただろうか?物干し場へと向かった。
サッシを開けたときブーンと音がした。蜂の巣に目をやったら蜂が二匹!二匹とも動いている。どうやらせっせと巣を作っている様子。お亡くなりになっていたのではなかった。
しげしげと観察してみる。顔付きの悪い二匹の蜂。何となく危ない感じがする。
う~む、どうする?
知人のMさんに対処法を訪ねつつネット検索。蜂の巣駆除に関する、適当なサイトを見付けて読む。
蜂の巣の形から、あの蜂はあしながばちと推察された。すずめばちほど凶暴ではないが危ないとある。
対処法としては「業者に依頼」、もしくは「自分で何とかする」の二択。15㌢以下の巣であれば対処出来なくはないらしい。
知人Aさんにも顛末を相談したところ、家には蜂退治のスプレーを常備していると言う。どうやらよくある話らしい。更には蜂の巣を再び作らせないスプレーもあるのだとか。
そんなものがあるのかと驚いていると、「田舎の裏事情だよね」とAさん。
迷った末、Mさんに見てもらってからどうするか決めることにする。ただしMさんは出張中で戻りは明後日になるという。
せっせと巣を大きくする二匹のあしながばち(恐らく)。今日、明日、明後日でどのくらい大きくなるのだろうか?
思考が蜂の巣に取られてしまい、そわそわと落ち着かない。
落ち着かないが仕方ない。気になっていた他の案件に着手する。草刈り、食器を洗う、ピアノを弾く、など。
何だか気分がすっきりして物干場へ向かう。
まずは屋内から物干場の蜂の巣を確認する。あれ?無い?いや、そんなはずはない。ここからは見えないだけだ。
場所を移動する。ん?やはり蜂の巣がない?さっきここからは観察出来たのだが。
サッシを開けて頭を出し、軒を見上げる。やはり無い!幻だったのか?まさか。ふと物干場の床を見ると小さな蜂の巣が転がっていた。蜂はいない。
何故?何が起きた?蜂はもう戻って来ないのか?この蜂の巣はどうしたら?
とりあえず一晩放置することにした。明日確認して大丈夫そうなら、明後日のごみの日に出そう。
いや、しかし不思議。何故に?
まぁともあれよかった。明日も洗濯物を外に干せる。
今回は、言語外の領域で考える、ということについて書いてみます。
人は、考える時に脳内で膨大な量の情報を処理しているけれど、言葉に出来るのはそのうちのほんのわずかな部分でしかないと聞きました。
へえ、そうなのかと思っていたところ、確かに人は言葉以外の領域で沢山のことを考えていると実感したエピソードに遭遇しました。
乳児さんが離乳食を食べる時の口と舌の動きを確認したくて、保育園を訪ねた際に0歳児の部屋でお昼ごはんの様子を見学させてもらいました。
10カ月の子が嬉しそうに、ご機嫌でお昼ごはんを食べています。
保育士の先生が、ごはんやおかずをスプーンに掬って口元へと運ぶと、口を開けて待ち構えています。パクリとスプーンをくわえて、上手に口の中に取り込みます。もっとちょうだい、あれがたべたい、と仕草や声でアピールします。
私も食べさせてみようと、保育士の先生に代わってもらい、スプーンで掬ってごはんを口元へと運びました。
私がスプーンを持った時点で怪訝な顔をします。絶賛、人見知りの時期です。当然でしょう。
とはいえ、怪訝な顔をしながらも口元に運ばれたスプーンに向かって口を開け、体を乗り出しました。
が、ピタッと動きが止まりました。口を開けたまましばらく躊躇したあと、口を閉じて体を引いてしまいました。スプーンを近付けても、もう口を開けてくれません。しまいにはプイっと横を向いてしまいました。
この間、この子の頭の中では色んな思いや考えが行き交ったはずです。
言葉にしてみるとこんな感じでしょうか?
ごはんおいし~♪
えっ?なに?このひとがたべさせるの?
え?だれ?なんで?だいじょうぶ?え?え?
あ、ごはんきた。
あ~、、、(ん)ちょっと、いやかも?
う~ん、なんかいやなきもち、、、。
どうしよう?ごはん、たべたいけど、、、。
やっぱりむり!たべたくない。
いやだ、たべないっ!
ぷいっ。
分かる言葉が徐々に増えてきているとはいえ(「まんま」「バイバイ」「ちょうだい」などに反応してくれます)、上述のような言葉は恐らくまだ身に付いていないだろうと思います。
けれど、この子が「考えていた」ことは間違いないでしょう。言葉にならない領域で目まぐるしく考え、結果として行動を決めたはずです。(食べたい、けど、食べたくない!プイッ)
確かに言葉にならない領域で、膨大な量の情報が行き交っている、と実感させてもらったエピソードでした。
子どもの発達過程は本当に興味が尽きませんね。