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Yunotsu Kodomo Note
2025.09.01 - 11:56 PM Yunotsu Kodomo Note

絵を描く、文字を書く

いくつかの市町で発達相談を担当させてもらっています。相談の場にやって来るのは、だいたい2歳~6歳の子ども達。多くは4、5歳です。

相談の場では可能であれば絵を描いてもらいます。ノリノリで描くのか?しぶしぶ描くのか?座る姿勢、利き手の使い方、反対の手の使い方、色鉛筆やクレパスの持ち方、どんな色でどんな絵を描くのか?絵を描いてもらうことで沢山の情報が得られます。

色鉛筆やクレパスを使う時、まずは姿勢が安定していることが必要です。そして肩と肘と手首が、安定して固定されていることが必要になってきます。

小さな子達は肩から大きく描きます。そのうち肘から描くようになります。続いて手首から。徐々に細かく精緻な動きが出来るようになり、ダイナミックな線が繊細な線へと変化していきます。結果として、自分の頭の中にあるイメージを細部まで表現できるようになっていくのです。色もはみ出さずに塗れるようになっていきます。

そこまで出来るようになれば、文字を書くことも、そう難しくはありません。マスの中にひらがなを書く。角をしっかり取ってカタカナを書く。画数の多い漢字を書く。徐々に進んで行くでしょう。

以前、保育園を訪ねて行った時「絵を描くよ~」の先生の声に、小さな1歳児が嬉しそうに、我も我も、と先生の傍に集まってきました。どの子も描きたくてたまらない様子。

けれど、年を経るごとに描くのがイヤになる子ども達もいます。描くもののイメージが湧かないというのもあるでしょう。一方で身体や手が上手く使えないからという子もいそうです。そのまま小学校に行ったら、文字を書くのも好きじゃなくなるかも。

描きたいという情熱を失わず、描くことも、更には書くことも好きになる。その背景として、身体や手の使い方が上手になっていくこともまた大切なのだと思っています。

Yunotsu Kodomo Note

2026.01.10
頭の形と性質と環境と

ここ何年か、健診の場で「頭の形が気になる」という声を聞くことが増えました。

以前はほとんどない質問でしたが、近年、子育て世代の間で話題になっているのでしょうか?

頭の形を整えるヘルメット療法も広く知られるようになり、頭の形外来もポツポツと増えてきたと感じます。

では、どういう頭の形が気になるのか?

圧倒的に多いのは、左右どちらか片方の後頭部がペタンコになっている。

次いで、後頭部がペタンコで、いわゆる絶壁になっている。

その他、頭が前後に長い、こめかみ部分が凹んでいる、おでこが出ている、後頭部に凹んでいるところがある、などなど。

赤ちゃんは、これからどんどん大きくなっていく存在です。

健診では、身長、体重、頭囲を計測しますが、通常まず大きくなるのは頭です。

赤ちゃんは、頭→身長→体重、の順で大きくなっていきます。

赤ちゃんの頭の骨は柔らかいので、ずーっと同じところに圧がかかり続けると、その部分は平らになってしまいます。

丸めた粘土を平らな板の上に置いたら、板に接している部分は平らになりますよね?

重力が働いて、粘土全体の重さが、板と接している部分にかかってきます。

同様に、赤ちゃんの頭にも重力がかかります。

となると、例えばずっと右を向いていたら?頭の右側は平らになりますよね。

赤ちゃんは、何としてでも頭を大きくしたいので、圧がかかっていない部分で大きくするしかありません。結果として頭の形は真ん丸ではなくなってしまいます。

頭の骨のどの部分にどのように圧がかかっているのか?が、頭の形を決めていくことになるのですね。

ここで絡んでくるのが、持って生れた性格と、筋肉の質などの体質。それに加えて環境です。

例えば、おっとりしていて筋緊張が低くて柔らかい赤ちゃんだと、あまり動かず静か~に上を向いたまま、だったりします。

「静かにしてくれてて、ありがたいわ♡」と放っておかれると、ますます上ばかり向くことになります。

結果として後頭部がペタンコの絶壁になりますね。

あるいは、好奇心旺盛で右向き癖のある赤ちゃんの、右側に色んな刺激があったら?

ベビーベッドの左側は壁。そっちを向いてもツマラナイ。

一方、右側には人がいる、右側で物音がする、右から話しかけられる、右の方が明るい、右側に気になるものが沢山ある!

断然、右を向きたくなりますよね?

結果的に右の後頭部がペタンコになります。

つまり赤ちゃんが持って生れた性質に、周囲の環境も大きく影響するのですね。

変形が強くなると、ますます頭の向きが固定されて、更に変形が強くなっていくこともあります。

これから、どんどん発達していく赤ちゃんにとっての理想はやはり、できるだけ左右差のない姿勢と体の使い方、です。

赤ちゃんをよくよく見て、どう関わり、どう環境を整えたら、右も左も大きな差がなく自在に使えるようになるかな?と試行錯誤してあげてほしいなと思います。

ただし、中には頭蓋縫合早期癒合症といった頭蓋骨の病気のこともありますから、頭の形が気になったら一度かかりつけの先生に診てもらって下さいね。