「チャイムが鳴った時に、座れている気がしない」
発達相談でお母さんが言います。
「顔を洗ってから、着替えをして」
日常生活で指示を出すと、1つやって、もう1つは忘れている。
1つやろうとして移動して、途中で他のことに気を取られて、1つめすらも、すっかり忘れている。
やりたくないから、やっていないだけなのか?
あるいは、本当に忘れているのか?
一体どっち?
「何故やってないの!?」
強い口調で聞いたら、アッ!という表情。
・・・本当に忘れていたんだ。
かと思えば、興味のあること、好きなことに関しては別人のよう。
やったことのないこと、新しいことを説明される。
工程が3つ、5つとあっても、興味さえあればスパッと理解して、1つも取りこぼさずに完遂する。
一緒に来られた園の先生が、感心したようにお話しされた。
でも、とお母さんと先生。
忘れ物が・・・、気の散りやすさが・・・。
このままでは就学した後が心配でたまらない。
授業の始まりに着席しているだろうか?
忘れ物ばかりするのではないか?
就学までに何とかしないと。何とかなるのか?
目標設定が早すぎます。
興味関心があることだと、しっかり覚えていられるのだから短期記憶は悪くない。
興味関心のムラが問題かな。
興味がないことや、やりたくないことでも、やらなきゃいけないんだって知っていくこと。
そして、やれるようになっていくこと。
そのためにどうしたらいいか?
言ったら出来るのだから、どうぞ声を掛けてあげて下さい。
今は、まだひとりで出来ない。
だから出来るように、出来る方法でサポートを。
「怒るのは意味がないんでしょうか?」
意味ないですね。エネルギーの無駄遣い。疲れるだけ。
独り立ちするまでには、出来るようになればいい。
「そんな先でいいんですか?!」
お母さんは拍子抜けしたよう。
出来ないことが、どうしたら出来るようになるか?
あの手この手、試行錯誤の連続です。
「だいぶ気が楽になりました」
笑いながらお母さんが言います。
ご苦労様です。
微力ながらお手伝いさせて頂きます。
こんばんは。
日中は素晴らしく晴れ、星空も美しい温泉津です。
今日は発達と睡眠について書こうと思います。
4歳の女の子とお母さんが、発達相談に来られました。
マイペースで集団参加が難しい、
こだわりがある、
手先が不器用、
などの指摘があり、
保育園の先生からの促しで受診です。
診察室へは抵抗なくスタスタと入室し、
目に入った玩具へと一目散に向かいました。
玩具を手に取り、遊び始め、お母さんの声掛けや促しでは着席しません。
しばらく遊んだ後、お母さんの丁寧な声掛けで、一旦着席しました。
言葉でのやり取りに応じましたが、ちぐはぐで、
問いかけにはズレた答えが返って来ます。
すぐに気が逸れ、机の上にあった玩具の箱へと注意が移りました。
絵を描いてもらうよう提案すると、
機嫌よく同意し、イキイキと描き始めました。
肩や手に力が入り、色鉛筆の使い方に、ぎこちなさがあります。
行動や様子を見ていると、発達特性があると感じます。
加えて気になるのは、目の下のクマ。
白い肌にくっきりと目立ちます。
お母さんに話を聞くと、寝つきが悪く就寝が23時頃とのこと。
場合によっては0時をまわることも。
朝は7時頃起床。
4歳の子にとっては、少ない睡眠時間です。
私達が眠っている間に、体内では一体何が起きているのか?
身体の疲労回復、
脳自体のメンテナンスとクリーニング、
記憶の定着、
脳神経回路の整理、
などなど、
実に様々で大事なことが行われています。
では、眠りが不足するとどうなるか?
イライラしやすくなったり、
ぼーっとしたり、
ダルさを感じたり、
うっかりミスを連発したり、
やる気が無くなったり・・・
そんな経験ありますよね?
特性のあるお子さんの場合、
睡眠が不足すると、より特性が目立つこともあります。
十分な長さの質のよい睡眠はとても大事。
実際、睡眠の状態が改善したことで、
日中の行動が落ち着き、
発達がぐんっと進んだ子達もいます。
夜の睡眠の準備は、朝起きた時から始まっています。
まずは早起きから。
家族ぐるみで取り組んでもらえるといいなと思います。