こんばんは。
子どもの言葉の獲得に関して、考えさせられたエピソードがあったので、書いてみます。
言葉が遅いことが気になると、発達相談に来られたのは、外国籍のご両親と日本生まれの日本育ちの女の子。
保育園に通い始めたのは1歳から。
2歳を過ぎた現在、ゆっくりと単語が増えて来て、最近は二語文も出るようになってきたとのこと。
おままごとを介して、大人とやり取りする様子を見ていると、表情の変化があまりなく、視線を交わすことも少ない印象。
何となく気になるところがあります。
これからも日本で暮らしていくのだから、日本語が話せるようになってほしい、とご両親はカタコトの日本語で子育てしています。
家でも日本語、保育園でも日本語。
なので、この子の口から出てくるのは日本語です。
ご両親の気持ちも分からなくはありません。
日本で暮らしていくのだから、困らないように日本語が話せるようになってほしい。
でもね、と思います。
ご両親の日本語はカタコトです。
スマホの翻訳アプリを使いながら会話するものの、どこまで伝わっているのか?心許ない気持ち。
ご両親が、この子に日本語で話しかける様子を想像してみました。
語りかけたいこと、伝えたいことがあっても、えーと、日本語ではどう表現するんだろう?ってなるでしょう。
この表現は使える!という表現ばかりを使うかも知れません。
日本語で表現するのが難しくて、まぁいいか、と曖昧に微笑むだけになることもあるのではないかな?
私がカタコトの英語で子育てすると、きっとこうなりそう。
ご両親が、日本語ネイティブ並みに、日本語を操れるならよいと思うのです。
でも現状そうではありません。
それに「お父さんとお母さんが、自分には分からない言葉で話していたら、不安になるんじゃないかな?」
その場にいた人が指摘しました。
ハッとしました。
確かにそうです。
自分に向けて語られる言葉とは別の言葉で、お父さんとお母さんはお喋りしている。
私には、その言葉は使われない。
不安、疎外感、疑問・・・
この子は一体、どんな気持ちで過ごすのかしら?
日本で日本語で育っている子ども達も、大人同士が会話していたら割り込んで来ますよね?
何の話をしているのかが、気になります。
「聞いて、お母さん、あのさ・・・」と、話を聞いてもらいたがりませんか?
自分も会話に交ぜてほしいと感じています。
更に言うと、母語って、単なる言葉ではないんじゃないか?と思うのです。
ひとつひとつの単語に込められた、膨大な情報があるんじゃないか?
この子の母語は、日本語になるのかな?
これから、どれだけの日本語を実体験とともに豊かに、浴びていくかで決まるのかしら?
「ねんね」と「ミルク」。
この子が話せる、お父さんとお母さんの母国語です。
赤ちゃんだった頃に、繰り返し繰り返し、語りかけられたのでしょう。
何だか切なくなります。
色んな考え方があって、もちろんいいと思います。
ご両親がこの子に日本語を身に付けてほしいと願うのなら、この子のために出来る限りの手助けをして環境を整えたい。
どうか、豊かな言葉を身に付けていけますように。
こんばんは。
日中は素晴らしく晴れ、星空も美しい温泉津です。
今日は発達と睡眠について書こうと思います。
4歳の女の子とお母さんが、発達相談に来られました。
マイペースで集団参加が難しい、
こだわりがある、
手先が不器用、
などの指摘があり、
保育園の先生からの促しで受診です。
診察室へは抵抗なくスタスタと入室し、
目に入った玩具へと一目散に向かいました。
玩具を手に取り、遊び始め、お母さんの声掛けや促しでは着席しません。
しばらく遊んだ後、お母さんの丁寧な声掛けで、一旦着席しました。
言葉でのやり取りに応じましたが、ちぐはぐで、
問いかけにはズレた答えが返って来ます。
すぐに気が逸れ、机の上にあった玩具の箱へと注意が移りました。
絵を描いてもらうよう提案すると、
機嫌よく同意し、イキイキと描き始めました。
肩や手に力が入り、色鉛筆の使い方に、ぎこちなさがあります。
行動や様子を見ていると、発達特性があると感じます。
加えて気になるのは、目の下のクマ。
白い肌にくっきりと目立ちます。
お母さんに話を聞くと、寝つきが悪く就寝が23時頃とのこと。
場合によっては0時をまわることも。
朝は7時頃起床。
4歳の子にとっては、少ない睡眠時間です。
私達が眠っている間に、体内では一体何が起きているのか?
身体の疲労回復、
脳自体のメンテナンスとクリーニング、
記憶の定着、
脳神経回路の整理、
などなど、
実に様々で大事なことが行われています。
では、眠りが不足するとどうなるか?
イライラしやすくなったり、
ぼーっとしたり、
ダルさを感じたり、
うっかりミスを連発したり、
やる気が無くなったり・・・
そんな経験ありますよね?
特性のあるお子さんの場合、
睡眠が不足すると、より特性が目立つこともあります。
十分な長さの質のよい睡眠はとても大事。
実際、睡眠の状態が改善したことで、
日中の行動が落ち着き、
発達がぐんっと進んだ子達もいます。
夜の睡眠の準備は、朝起きた時から始まっています。
まずは早起きから。
家族ぐるみで取り組んでもらえるといいなと思います。