こんばんは。
冷たい雨の温泉津です。
今日は相談で出会った子どもの、印象的な言葉について書こうと思います。
発達相談に来たのは3歳の男の子とお母さんです。
落ち着きがない、衝動性がある、とお母さん.
日々、手を焼いています。
相談の場には堂々と入室し、物おじする様子はありません。
着席を促したところ、一人で座り、言葉でのやり取りにも応じますが、すぐに飽きてしまいました。
型はめを提示すると嬉々として取り組み始めます。
お母さんとお話をする間、他の玩具で遊んで待っていてもらいました。
試行錯誤し、遊びを展開し、大人とのやり取りを楽しみます。
理解力はよい印象で、言葉も達者です。
お母さんが話します、
衝動性があり、危険な行動も多く、家でも外でも目が離せません。
下に小さい子もいて、忙しく、この子にはほとほと困っています。
ある日は気が付いたら、勝手に家から出て行って、知人の家まで訪ねて行っていたということがありました。
あのおじさんの所に行きたい、とその子が言います。
けれど平日の昼間です。行ったところで家にいる可能性は低い。
お母さんは言い聞かせます、今は家にいないと思うよ。
行ってみないと分からないじゃないか!主張します。
状況を説明し、いない可能性を訴え、今は止めておこう、とその場を納めました。
その後、勝手に出て行ったという顛末でした。
行ってみないと分からない。
やってみないと分からない。
3歳のこの子の世界では、そうなのだろうと思います。
大人には経験上、分かることや推測できることも、この子の経験の中ではそうではありません。
衝動性の源は、自分で確認したい!という欲求でしょう。
実際にやってみて確認したい。
そうでないと納まらない。
これから実際の経験によって、きっとぐんぐん学んでいくのだろうと思います。
とはいえ、3歳の子が家から勝手に抜け出し、一人で出掛けることは、かなり危険な行為です。
無事だったからよかったものの。
やってみないと分からない。
そのチャレンジ精神は維持しつつも、
今はやらない方がいい、
一人でやるのは止めておく方がいい、
勝手にやるのは止めておく方がいい、
などなど、
状況に応じて選択したり、自制したりする力は育てて行かないといけない力です。
そのためのサポートを、色んな専門家の手も借りながら。
やってみないと分からない。
頭の中で反芻しています。
松江を歩いた。
日曜の早朝、家を出る。
松江で開催された
養老孟司先生の講演会に
参加するために。
松江まで車で行くという選択肢もあったが、
今回はそうしなかった。
そうしないために早朝に出たのだった。
日曜日の早い朝の道は空いていた。
出雲に着く。
よかった、間に合う。
7時40分発の列車に乗るために出雲市駅へ。
列車の案内表示を確認する。
おや?
7時51分、米子行きとある。
おかしいな、
私の事前調べでは7時40分発、
9時11分松江着だったのだが。
駅員さんに尋ねる。
7時51分発は何時に松江に着きますか?
えーと、ちょっとお待ち下さいね。
51分発・・・松江は8時34分ですね。
ありがとうございます。
講演会は10時から。
1時間半も前に着くことになる。
次の列車は?
・・・うん、これに乗ったら間に合わない。
そのまま7時51分発に乗ることにした。
列車での移動はいい。
手も足も自由な時間。
車内はゆったりしている。
溜めていたメールを読み、返信する。
あとは、ぼーっと外を眺めた。
山の緑、
田んぼの緑、
家々、
時折湖。
8時34分松江着。
講演会場に直接向かうには早い。
少しブラブラする。
知人がお勧めしてくれた神社まで歩いた。
途中の道で、
随分と前に連れて来てもらった
コーヒー屋さんがあることに気付く。
ピスタチオのシュークリームの
記憶がよみがえる。
神社は静かだった。
ひとり、女性が本殿の前で手を合わせている。
手水を使い、本殿へと向かう。
お賽銭を投げいれ、二礼二拍手一拝。
境内をクルリと回ってから外へ出た。
まだまだ時間はあるが、もう向かおうか。
ブラブラと歩いた。
歩道があって歩きやすい。
何となく風情のある町並み、
小さな水音を立てる小さな川。
ブラブラブラブラ。
こっちで合っているのだろうか?
何となく違う気がしてきた。
前からやって来たスポーツウェアの女性に尋ねる。
すみません、湖はあっちですか?
女性はしばし考えて、
180度逆の方向を指さす。
あっちですね。
えっ?
見当違いの方向に歩いてた?
ありがとうございます。
あと、35分。
間に合うか?
ともかく一旦駅前に戻ろう。
せっせと歩いて松江駅へ。
あと25分。
事前調べでは駅から会場までは徒歩23分。
もう歩いてでは間に合わない。
バスは約12分だったはず。
バス停に向かうが、
はて?何番のバスだったっけ?
セカセカと観光案内所へ。
2番か3番のバスだと教えてもらう。
残り15分。
2番のバス、
は、1分前に出たところだった。
次のバスは10時。
事前調べではタクシーは約7分だった。
もうタクシーしか手段がない。
自分一人なら遅れたって構わないが、
知人と待ち合わせしている。
チケットは私の手元。
タクシー乗り場で待機していた、
タクシーに乗り込んだ。
行き先を告げ、
タクシーが走り出す。
駅前を離れ、右へ左へと曲がる。
ここはさっき歩いた道。
さっき渡った橋。
うんうん、ここまで歩いた。
四つ角でタクシーは
私が選んだ道と真逆の道へと曲がった。
会場前には開演5分前に到着した。
ちょうど知人とバッタリ出くわした。
一緒に会場内に入る。
養老先生の縦横無尽のお話は面白かった。
間に合ってよかった。
15,799歩。
うん、歩くために
わざわざ列車で行った甲斐があった。