こんばんは。
今夜は夜神楽のお囃子が響く温泉津です。
今日は、こだわりについて印象に残ったエピソードを書いてみようと思います。
3歳の男の子とお母さんが発達相談に来られました。
相談したいことは、こだわりと切り替えの難しさ。
室内へは物おじせず一人で歩いて入室。
表情もよく、お喋りにも応じます。
型はめに集中して取り組んだ後、車の玩具で遊び始めました。
お母さんによると、
こだわりが強くて、家でも園でも切り替えに時間がかかる。
毎日のように感情爆発がある。
以前に比べると頻度は減りつつあるとはいえ、
一度爆発が起きると手に負えない状態が続くのだとか。
男の子は、お母さんと話す間も、ご機嫌で遊び続けています。
大人の介入を受け入れ、やり取りを楽しみ、
遊びの中で切り替えが難しい場面は、見られませんでした。
お母さんから話を聞き、質問に答え、今後の方針を検討し、そろそろ終了という時です。
どうしても思い通りにならない!と泣きそうになりながら、苛立ちを爆発させました。
折り紙の角と角がピッチリと合わず、どうしてもズレてしまうのです。
お母さんがとても丁寧に応じます。
もう1回やってみよう。
やってみますが、またズレます。
こうやって折ってみたら?
そうじゃない!こう折りたい!こっちから!
もう1回やり直してみようか。こうやってみる?
またズレてしまいます。
ほら、こうやってみたら?どう?
また出来ない!
泣きながら、こうやりたい!、でもまた出来ない!と繰り返します。
お母さんは根気強く相手をし、解決策を提案しています。
他の方法もやってみたらいいのに、
まぁ、これでいいやって思えたらいいのに、
もう諦められたらいいのに。
けれど、彼の中では、
どうしてもこうでなければ!があるようで、
終わりにしたいけど終われない、
自分でもどうしようもない、制御できない、
という事態に陥ってしまっているようです。
小さな体で何とか達成しようとするものの、
思い通りにも上手くもいかない。
かといって、
これでもいい、と受け入れも出来ない。
この子の体の中、頭の中で、バチバチと火花が散っているように思えます。
どうにもこうにもコントロール不可能。
見ていて切なくなってきます。
そこで、ふと、お母さんの声掛けで別の遊びへと気が逸れました。
力が抜け、泣き止み、新たな遊びに取り組みます。
泣いたカラスが、もう・・・。
ちょっとして、折り紙に注意が戻りました。
少し角はズレていましたが、すんなり受け入れました。
緊張していた空気が解けます。
折り紙を持って機嫌よくイソイソと帰る準備をしています。
この間30分ほどでしょうか。
これが毎日、何回か。
本人にもどうしようもないのです。
嵐が去るのを待ちつつ、切り替えのタイミングを測って、介入。
日々向き合われ、対応されているお母さんに頭が下がります。
かつて読んだ本に書いてあった
『子どもは最も身近な自然。
嵐に対してどうこう出来ないように、
大人が子どもに対してどうこう出来るものではない。
出来るのは手入れくらい。』
という文章を思い出しました。
何とかしよう、
今すぐに何とかしたい、
何とかしてあげたい、
と思ってしまいますが、
焦っても、怒っても、仕方のないことなのです。
徐々に受け入れの幅が広がり、まぁいいかと思えるようになる。
必ず、成長と共に。
こんばんは。
空気は冷たいけれど、久々に一日よく晴れた温泉津です。
今日は、体の左右差について書こうと思います。
3カ月の赤ちゃんがご両親に連れられて来ました。
体が歪んでいるのが気になるとのこと。
新生児期の頼りなげな様子が抜けて来て、
3カ月ながら顔つきや肌の感じも
しっかりしてきています。
じっと視線を合わせ、きれいに追視します。
笑いかけると笑い返してくれます。
両手が同時に動くこともありますが、
片方の手を口に運ぶ様子もあります。
左への向き癖があるようですが、
ご両親の関りで右へも向き、
正中にもしっかりと頭を維持します。
股関節は左への向き癖の影響で
右側が若干硬め。
大腿の皺に左右差もあります。
うつ伏せにすると、
確かに、背中が曲がっています。
右に凸に湾曲。
背骨がどうというわけではなく、
左への向き癖が影響している
と考えられました。
うつ伏せにした時にも
頭は左へと向きやすく、重心が右に偏っています。
股関節は左の方が開きやすく、
右は真っすぐになりがち。
仰向けと同様に、
頭を正中にあるいは右向きへと促すこと、
体幹から下半身が真っすぐになるよう
姿勢を整えることをお伝えしました。
向き癖から体全体の左右差や、
体の使い方の左右差へと繋がることはあります。
人の体は完全に左右対称
というわけではありませんが、
小さいうちは出来るだけ
大きな左右差なく進んで行くといいな
と思っています。
しかし、お父さん、お母さんは
この赤ちゃんのことをよく見ているな
と感心です。
追視やあやし笑いや表情の豊かさからも、
しっかりと関心を向けられ、
相手をしてもらっているのだろうな
と感じるところがありました。
赤ちゃんの様子には
周囲の環境が反映されているのですね。