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Yunotsu Kodomo Note
2026.02.14 - 11:24 PM Yunotsu Kodomo Note

嵐が去るのを待つしかない

こんばんは。

今夜は夜神楽のお囃子が響く温泉津です。

今日は、こだわりについて印象に残ったエピソードを書いてみようと思います。

3歳の男の子とお母さんが発達相談に来られました。

相談したいことは、こだわりと切り替えの難しさ。

室内へは物おじせず一人で歩いて入室。

表情もよく、お喋りにも応じます。

型はめに集中して取り組んだ後、車の玩具で遊び始めました。

お母さんによると、

こだわりが強くて、家でも園でも切り替えに時間がかかる。

毎日のように感情爆発がある。

以前に比べると頻度は減りつつあるとはいえ、

一度爆発が起きると手に負えない状態が続くのだとか。

男の子は、お母さんと話す間も、ご機嫌で遊び続けています。

大人の介入を受け入れ、やり取りを楽しみ、

遊びの中で切り替えが難しい場面は、見られませんでした。

お母さんから話を聞き、質問に答え、今後の方針を検討し、そろそろ終了という時です。

どうしても思い通りにならない!と泣きそうになりながら、苛立ちを爆発させました。

折り紙の角と角がピッチリと合わず、どうしてもズレてしまうのです。

お母さんがとても丁寧に応じます。

もう1回やってみよう。

やってみますが、またズレます。

こうやって折ってみたら?

そうじゃない!こう折りたい!こっちから!

もう1回やり直してみようか。こうやってみる?

またズレてしまいます。

ほら、こうやってみたら?どう?

また出来ない!

泣きながら、こうやりたい!、でもまた出来ない!と繰り返します。

お母さんは根気強く相手をし、解決策を提案しています。

他の方法もやってみたらいいのに、

まぁ、これでいいやって思えたらいいのに、

もう諦められたらいいのに。

けれど、彼の中では、

どうしてもこうでなければ!があるようで、

終わりにしたいけど終われない、

自分でもどうしようもない、制御できない、

という事態に陥ってしまっているようです。

小さな体で何とか達成しようとするものの、

思い通りにも上手くもいかない。

かといって、

これでもいい、と受け入れも出来ない。

この子の体の中、頭の中で、バチバチと火花が散っているように思えます。

どうにもこうにもコントロール不可能。

見ていて切なくなってきます。

そこで、ふと、お母さんの声掛けで別の遊びへと気が逸れました。

力が抜け、泣き止み、新たな遊びに取り組みます。

泣いたカラスが、もう・・・。

ちょっとして、折り紙に注意が戻りました。

少し角はズレていましたが、すんなり受け入れました。

緊張していた空気が解けます。

折り紙を持って機嫌よくイソイソと帰る準備をしています。

この間30分ほどでしょうか。

これが毎日、何回か。

本人にもどうしようもないのです。

嵐が去るのを待ちつつ、切り替えのタイミングを測って、介入。

日々向き合われ、対応されているお母さんに頭が下がります。

かつて読んだ本に書いてあった

『子どもは最も身近な自然。

嵐に対してどうこう出来ないように、

大人が子どもに対してどうこう出来るものではない。

出来るのは手入れくらい。』

という文章を思い出しました。

何とかしよう、

今すぐに何とかしたい、

何とかしてあげたい、

と思ってしまいますが、

焦っても、怒っても、仕方のないことなのです。

徐々に受け入れの幅が広がり、まぁいいかと思えるようになる。

必ず、成長と共に。

Yunotsu Kodomo Note

2026.06.15
てくてくてくてく松江散策

松江を歩いた。

日曜の早朝、家を出る。

松江で開催された

養老孟司先生の講演会に

参加するために。

松江まで車で行くという選択肢もあったが、

今回はそうしなかった。

そうしないために早朝に出たのだった。

日曜日の早い朝の道は空いていた。

出雲に着く。

よかった、間に合う。

7時40分発の列車に乗るために出雲市駅へ。

列車の案内表示を確認する。

おや?

7時51分、米子行きとある。

おかしいな、

私の事前調べでは7時40分発、

9時11分松江着だったのだが。

駅員さんに尋ねる。

7時51分発は何時に松江に着きますか?

えーと、ちょっとお待ち下さいね。

51分発・・・松江は8時34分ですね。

ありがとうございます。

講演会は10時から。

1時間半も前に着くことになる。

次の列車は?

・・・うん、これに乗ったら間に合わない。

そのまま7時51分発に乗ることにした。

列車での移動はいい。

手も足も自由な時間。

車内はゆったりしている。

溜めていたメールを読み、返信する。

あとは、ぼーっと外を眺めた。

山の緑、

田んぼの緑、

家々、

時折湖。

8時34分松江着。

講演会場に直接向かうには早い。

少しブラブラする。

知人がお勧めしてくれた神社まで歩いた。

途中の道で、

随分と前に連れて来てもらった

コーヒー屋さんがあることに気付く。

ピスタチオのシュークリームの

記憶がよみがえる。

神社は静かだった。

ひとり、女性が本殿の前で手を合わせている。

手水を使い、本殿へと向かう。

お賽銭を投げいれ、二礼二拍手一拝。

境内をクルリと回ってから外へ出た。

まだまだ時間はあるが、もう向かおうか。

ブラブラと歩いた。

歩道があって歩きやすい。

何となく風情のある町並み、

小さな水音を立てる小さな川。

ブラブラブラブラ。

こっちで合っているのだろうか?

何となく違う気がしてきた。

前からやって来たスポーツウェアの女性に尋ねる。

すみません、湖はあっちですか?

女性はしばし考えて、

180度逆の方向を指さす。

あっちですね。

えっ?

見当違いの方向に歩いてた?

ありがとうございます。

あと、35分。

間に合うか?

ともかく一旦駅前に戻ろう。

せっせと歩いて松江駅へ。

あと25分。

事前調べでは駅から会場までは徒歩23分。

もう歩いてでは間に合わない。

バスは約12分だったはず。

バス停に向かうが、

はて?何番のバスだったっけ?

セカセカと観光案内所へ。

2番か3番のバスだと教えてもらう。

残り15分。

2番のバス、

は、1分前に出たところだった。

次のバスは10時。

事前調べではタクシーは約7分だった。

もうタクシーしか手段がない。

自分一人なら遅れたって構わないが、

知人と待ち合わせしている。

チケットは私の手元。

タクシー乗り場で待機していた、

タクシーに乗り込んだ。

行き先を告げ、

タクシーが走り出す。

駅前を離れ、右へ左へと曲がる。

ここはさっき歩いた道。

さっき渡った橋。

うんうん、ここまで歩いた。

四つ角でタクシーは

私が選んだ道と真逆の道へと曲がった。

会場前には開演5分前に到着した。

ちょうど知人とバッタリ出くわした。

一緒に会場内に入る。

養老先生の縦横無尽のお話は面白かった。

間に合ってよかった。

15,799歩。

うん、歩くために

わざわざ列車で行った甲斐があった。