こんばんは。
一日よく晴れた温泉津です。
今日は言葉の遅れと滑舌について書いてみようと思います。
4歳の男の子がご両親と発達相談に来ました。
2歳から経過フォロー継続中の男の子です。
1歳半健診で意味のある言葉が出ておらず、
2歳時に確認することになりました。
2歳になる頃には言葉が出始めたものの、
その後二語文が出てこず、
言葉の遅れが気になる、と発達相談へ。
初診時、言葉は出つつあり、
人とのやり取りも楽しみます。
簡単な指示には従えるものの、
集団の中では一斉指示で動くことが難しく、
個別の声掛けが必要でした。
4歳になった今、ご両親が気になるのは滑舌。
言葉は徐々に増え、文章でお喋りしています。
絵本を読んでもらうのが好きで、
図書館で何冊も借りて来ては、
読んでほしいとねだります。
保育園での出来事を自分からは話しませんが、
聞かれると、何をしたか、誰としたか、
について話します。
園では、一斉指示で動くことが出来るようになり、
個別対応はほぼ要らなくなりました。
診察室では、いい表情で穏やかに遊んでいます。
目の記憶がよいようで、
パズルは早業でこなしてしまいました。
消防車が大好きで、色んな消防車について
ジェスチャーを交えて説明し、
人とのやり取りを楽しみます。
ご両親が気になっている滑舌はというと、
サ行、カ行に曖昧さがあります。
さかな→たかな、かめ→ため、
など、音がタ行に置換しています。
ある音を発声するには唇や舌などを、
その音のための形に維持した上で、
息を吐く必要があります。
なので唇や舌を自在に動かせないと、
音は曖昧になってしまいます。
自在に操れるようになるためには、
実際に動かす経験が必要です。
つまり話すこと自体が、
トレーニングと言えます。
言葉が出るのが遅かったので、
話す経験がまだ少ないと考えられます。
まだまだこれから沢山話をして、
新しい言葉を知っていく必要はありますが、
日常生活においては、家でも園でも
大きな困り感はなくなりました。
ということでフォローは一旦終了。
これからも沢山の新しい言葉を知り、
どんどん使いこなしていくために、
楽しく会話をしたり、
絵本をいっぱい読んだり、
取り組みを続けてもらえたらと思います。
これから先、もし困ったことが出てきたら、
気軽に相談に来て下さいね。
こんばんは。
温泉津こどもクリニックです。
保育園を訪ねて行きました。
園庭で子ども達が遊んでいます。
こちらに気付いて「何しに来たの?」と聞く子、
「ダンゴムシ!」と虫カゴを見せにくる子、
こちらをジッと見たまま固まっている子、
様々です。
風が吹いて、桜が舞ってキャーっと楽しそう。
「もう!桜が邪魔する!」と言いながら、
せっせと花びらを摘まんでいる子もいます。
園の先生が言います。
あの子が少し気になるんです。
年中さんの女の子。
スローペースにマイペースで
活動に参加しています。
一斉指示で動けない訳ではありません。
けれどテンポが遅くて、
他の子と同時には動けていません。
動きが止まっていることもあります。
時に別のことを始めてしまうことも。
個別に声掛けをして促すと
おっとりと応じます。
身の回りのことは自分で出来るし、
大人しくて優しいので
他の子とトラブルになることもまずありません。
けれど、このまま小学校に上がったら?
他の子ども達に、学習に、ついていけるだろうか?
先生が心配しています。
小学校に上がると
保育園程の手厚さで関わってもらうことが
難しくなります。
先生の目が届かない時間が増えます。
毎日新しいことを学んでいく環境に
身を置くことになります。
大人しくてトラブルを起こすこともないと、
困っていることに気付いてもらいにくいことがあります。
今のうちから何らかの支援に
つながった方がよいのではないか?
保護者さんは特に気にされている様子もなく、
必要性も感じられていないようです。
集団の中だからこそ、
多くの子ども達を見ているからこそ、
見えてくる子どもの姿があります。
どうしたら必要な支援に繋げていけるのか?
もどかしいことも多々あるのです。