古い建築物が大好きな知人に誘ってもらい、
宍道の木幡家住宅を見に行った。
木幡家住宅は江戸時代に建てられた大きな町家で、
令和元年から保存修理が行われているのだが、
一般公開中で中に入ることが出来るという。
ヘルメットをして、
防音シートに包まれた建物の中に入る。
ガラン、としていた。
その空間の大きさに圧倒される。
古い民家をイメージしていったのだが、
規模がイメージとは全く異なる。
巨大な主屋は一旦解体され、
部材の補修が終了し、
組み立てが始まったところのようだった。
むき出しの柱と梁。
金属パイプで組まれた無数の足場。
江戸、明治、大正と時代を経て
改造、増築が繰り返されてきた巨大な屋敷。
建築に詳しい知人が、
現場の方の話を聞き、
質問をしている。
素人の私には何のことだか、
チンプンカンプンだった。
この大きさを支えるには、柱が細いんです。
あそこに穴があるので、柱を入れるつもりだったようです。
この部分とこの部分とでは、梁の構造が異なります。
へぇー、ふーん、と、
よく分からないながらに説明を聞き、
なるほど本当だ、と、
すぐ目の前にある木材を見ながら確認する。
現場で実際にやりながら改造していったのでしょう、
と係の方が仰った。
すぐ目の前にある深い茶色の梁に目をやる。
ここにある古材は、
遠い昔に実在した人が試行錯誤した痕跡であり、
確かに人の手が扱ったものなのだった。
こんばんは。
温泉津こどもクリニックです。
保育園を訪ねて行きました。
園庭で子ども達が遊んでいます。
こちらに気付いて「何しに来たの?」と聞く子、
「ダンゴムシ!」と虫カゴを見せにくる子、
こちらをジッと見たまま固まっている子、
様々です。
風が吹いて、桜が舞ってキャーっと楽しそう。
「もう!桜が邪魔する!」と言いながら、
せっせと花びらを摘まんでいる子もいます。
園の先生が言います。
あの子が少し気になるんです。
年中さんの女の子。
スローペースにマイペースで
活動に参加しています。
一斉指示で動けない訳ではありません。
けれどテンポが遅くて、
他の子と同時には動けていません。
動きが止まっていることもあります。
時に別のことを始めてしまうことも。
個別に声掛けをして促すと
おっとりと応じます。
身の回りのことは自分で出来るし、
大人しくて優しいので
他の子とトラブルになることもまずありません。
けれど、このまま小学校に上がったら?
他の子ども達に、学習に、ついていけるだろうか?
先生が心配しています。
小学校に上がると
保育園程の手厚さで関わってもらうことが
難しくなります。
先生の目が届かない時間が増えます。
毎日新しいことを学んでいく環境に
身を置くことになります。
大人しくてトラブルを起こすこともないと、
困っていることに気付いてもらいにくいことがあります。
今のうちから何らかの支援に
つながった方がよいのではないか?
保護者さんは特に気にされている様子もなく、
必要性も感じられていないようです。
集団の中だからこそ、
多くの子ども達を見ているからこそ、
見えてくる子どもの姿があります。
どうしたら必要な支援に繋げていけるのか?
もどかしいことも多々あるのです。