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Yunotsu Kodomo Note
2026.03.17 - 11:06 PM Yunotsu Kodomo Note

どう読み取って活用する?

こんばんは。

ホーホケキョ、ケキョ、ホケキョと鶯が鳴いていた温泉津です。

今日は、発達検査について書いてみます。

お母さんと一緒にやって来たのは、

小学1年生の男の子。

平仮名が覚えきれないとのこと。

読むことが出来る文字、書くことが出来る文字、

それぞれあるものの、

50音全部は覚えきれていません。

診察室では静かに着席し、受け答えも穏やかです。

学校の名前、何年何組か小声で答え、

好きな教科と苦手な教科も

慎重に考えながら答えます。

書字も素直に応じてくれました。

書ける平仮名をいくつか書いていきます。

持参してくれた発達検査(WISC-Ⅳ)の

結果を見せてもらいました。

項目間にバラつきがあります。

それぞれの項目の下位項目にも

かなりのバラつきが。

得意と不得意に差があります。

印象として、

単純な聴覚的記憶は苦手そうですが、

日常経験と紐づけられた記憶はよさそうです。

視覚的には、

どうも細かい部分に注意が向きやすそう。

また視覚的に量が多いと、

やる気を失いやすい様子も垣間見えます。

お母さんのお話では、耳からの記憶はよく、

随分前の会話の内容を覚えているそう。

計算も苦手ではないようで、

これも耳からの記憶で解いてしまうとのこと。

目の記憶としては、

家族が気付かないちょっとした部分に

パッと気付くのだとか。

発達検査は、課題への取り組み方や、

項目ごとの結果などから、

その子の成長を手助けする

有益な情報が得られるものです。

結果の読み解きには、

色んな視点があるように思います。

検査結果と本人の様子を踏まえて、

成長をどうサポートしていくか?

せっかく頑張って取り組んだ検査の結果です。

結果と解釈を、その子を取り巻く環境の中で共有し、

成長支援のための試行錯誤の手掛かりとして

十分に活用してあげて下さいね。

Yunotsu Kodomo Note

2026.04.13
大人しくて心配

こんばんは。

温泉津こどもクリニックです。

保育園を訪ねて行きました。

園庭で子ども達が遊んでいます。

こちらに気付いて「何しに来たの?」と聞く子、

「ダンゴムシ!」と虫カゴを見せにくる子、

こちらをジッと見たまま固まっている子、

様々です。

風が吹いて、桜が舞ってキャーっと楽しそう。

「もう!桜が邪魔する!」と言いながら、

せっせと花びらを摘まんでいる子もいます。

園の先生が言います。

あの子が少し気になるんです。

年中さんの女の子。

スローペースにマイペースで

活動に参加しています。

一斉指示で動けない訳ではありません。

けれどテンポが遅くて、

他の子と同時には動けていません。

動きが止まっていることもあります。

時に別のことを始めてしまうことも。

個別に声掛けをして促すと

おっとりと応じます。

身の回りのことは自分で出来るし、

大人しくて優しいので

他の子とトラブルになることもまずありません。

けれど、このまま小学校に上がったら?

他の子ども達に、学習に、ついていけるだろうか?

先生が心配しています。

小学校に上がると

保育園程の手厚さで関わってもらうことが

難しくなります。

先生の目が届かない時間が増えます。

毎日新しいことを学んでいく環境に

身を置くことになります。

大人しくてトラブルを起こすこともないと、

困っていることに気付いてもらいにくいことがあります。

今のうちから何らかの支援に

つながった方がよいのではないか?

保護者さんは特に気にされている様子もなく、

必要性も感じられていないようです。

集団の中だからこそ、

多くの子ども達を見ているからこそ、

見えてくる子どもの姿があります。

どうしたら必要な支援に繋げていけるのか?

もどかしいことも多々あるのです。