予約制
診察日
第1〜第3 木・金・土曜日
第2・第3 月曜日
診察時間
8:30〜12:00(受付11:00まで)
*当日予約可
診察のご予約・ご相談 お問合せ
Yunotsu Kodomo Note
2026.03.26 - 9:54 PM Yunotsu Kodomo Note

重力に逆らって

こんばんは。

今日は抗重力について書いてみます。

療育施設には色んな子ども達がやって来ます。

先天的、後天的に

身体に障害を持っている子もいます。

先天性の病気で受診し、リハビリをしている男の子。

全体的にゆっくりとした発達です。

1歳を過ぎてまだお座りはできません。

歩けるようになるだろうか?

ご両親が心配されています。

歩けるようになるには

抗重力姿勢を保てるようになる必要があります。

重力に逆らって姿勢を維持する状態です。

生まれたての赤ちゃんは

腕を持ち上げることも大変です。

重力に逆らわないと

腕は持ち上がらないのです。

腕が持ち上がる、

足が持ち上がる、

寝返りできる、etc.

全て重力に逆らう力が必要です。

うつ伏せで胸を持ち上げる、

四つ這いの姿勢になる、

お座りをする、

掴まり立ちをする、

伝い歩きをする、

ひとりで立つ、

そして歩く。

歩けるようになる方向へと

抗重力姿勢を維持できるようになるにつれて、

床と接している体の面積が

どんどん小さくなっていきます。

さらに、姿勢を維持するためには、

小さくなっていく面積の内側で、

重心を維持することが求められます。

歩くためには、一歩一歩

移動していく重心に適応する必要があります。

歩けるようになるか?

歩けるようになる

と断言は出来ませんが、

歩けるようにならない

とも断言出来ません。

どちらの可能性もあります。

大きな目標を達成するにはどうすればよいか?

まずは、

そこに到達するために必要な要素は何か?

そこに到達する妨げとなっているものは何か?

を把握する。

その上で、

どうすれば必要な要素を獲得できるのか?

どうすれば妨げがなくなるのか?

そのために今できることは何か?

を検討する。

その時、その時の状況を把握して、

目標に到達するために必要な経験を積んでいく。

環境と経験で、可能性は

如何様にも変わるのではないかと思います。

そして目標を達成するために

頼れる人や、使える制度を

十分に活用してもらえたらと思っています。

Yunotsu Kodomo Note

2026.04.13
大人しくて心配

こんばんは。

温泉津こどもクリニックです。

保育園を訪ねて行きました。

園庭で子ども達が遊んでいます。

こちらに気付いて「何しに来たの?」と聞く子、

「ダンゴムシ!」と虫カゴを見せにくる子、

こちらをジッと見たまま固まっている子、

様々です。

風が吹いて、桜が舞ってキャーっと楽しそう。

「もう!桜が邪魔する!」と言いながら、

せっせと花びらを摘まんでいる子もいます。

園の先生が言います。

あの子が少し気になるんです。

年中さんの女の子。

スローペースにマイペースで

活動に参加しています。

一斉指示で動けない訳ではありません。

けれどテンポが遅くて、

他の子と同時には動けていません。

動きが止まっていることもあります。

時に別のことを始めてしまうことも。

個別に声掛けをして促すと

おっとりと応じます。

身の回りのことは自分で出来るし、

大人しくて優しいので

他の子とトラブルになることもまずありません。

けれど、このまま小学校に上がったら?

他の子ども達に、学習に、ついていけるだろうか?

先生が心配しています。

小学校に上がると

保育園程の手厚さで関わってもらうことが

難しくなります。

先生の目が届かない時間が増えます。

毎日新しいことを学んでいく環境に

身を置くことになります。

大人しくてトラブルを起こすこともないと、

困っていることに気付いてもらいにくいことがあります。

今のうちから何らかの支援に

つながった方がよいのではないか?

保護者さんは特に気にされている様子もなく、

必要性も感じられていないようです。

集団の中だからこそ、

多くの子ども達を見ているからこそ、

見えてくる子どもの姿があります。

どうしたら必要な支援に繋げていけるのか?

もどかしいことも多々あるのです。