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Yunotsu Kodomo Note
2026.04.08 - 10:54 PM Yunotsu Kodomo Note

視線と仕草で事足りる

こんばんは。

素晴らしく快晴続きの温泉津です。

今日はコミュニケーションについて書いてみます。

発達相談に来たのは1歳の男の子。

言葉が出ないことが心配、とお母さん。

もう少しで2歳になるけれど、

意味のある言葉はまだ出ていません。

簡単な指示に従うことは出来ていて

「〇〇取って来て」など、

言葉かけで行動することが出来ます。

様子を見てみると、人への関心はあり、

要求があると視線やジェスチャーで伝えます。

しかし、よくよく見ていると、

人より物へと注意が向きがちな様子。

お母さんの方を見ずに、

片手を上げて手を繋ぐことを要求したり、

こちらを見ずに玩具を差し出したり。

注意は物へと向いて、

仕草だけで要求を通そうとしています。

ちょっと要求に応じないでいると、

おや?と思ったようで、

こちらを見てグイッと差し出しました。

目で見て把握する力はよいようで、

1回やって見せるとすぐに模倣します。

男の子の行動を見ていると、

何をしたいかが分かってしまうので、

周囲の大人は男の子からの発信を待たずに

要求を叶えようしてしまいます。

男の子は相手に向かってアピールし、

注意を引く必要がほとんどありません。

となると、言葉なんて不要です。

視線やジェスチャーで

要求は叶ってしまうのですから。

場合によっては

視線やジェスチャーすら

要らないこともあります。

言葉を発して要求するためには

言葉が有用だと気付くことが必要です。

その前に土台として、

他者に意識を向けること、

言葉外の手段で

コミュニケーションを取ろうとすること

などが必要です。

まずはこの部分から

しっかりと積み上げて行きたところ。

学ぶ力はあるのですから、

どうか力を引き出し、

積み上げていってもらえたらと思います。

Yunotsu Kodomo Note

2026.04.13
大人しくて心配

こんばんは。

温泉津こどもクリニックです。

保育園を訪ねて行きました。

園庭で子ども達が遊んでいます。

こちらに気付いて「何しに来たの?」と聞く子、

「ダンゴムシ!」と虫カゴを見せにくる子、

こちらをジッと見たまま固まっている子、

様々です。

風が吹いて、桜が舞ってキャーっと楽しそう。

「もう!桜が邪魔する!」と言いながら、

せっせと花びらを摘まんでいる子もいます。

園の先生が言います。

あの子が少し気になるんです。

年中さんの女の子。

スローペースにマイペースで

活動に参加しています。

一斉指示で動けない訳ではありません。

けれどテンポが遅くて、

他の子と同時には動けていません。

動きが止まっていることもあります。

時に別のことを始めてしまうことも。

個別に声掛けをして促すと

おっとりと応じます。

身の回りのことは自分で出来るし、

大人しくて優しいので

他の子とトラブルになることもまずありません。

けれど、このまま小学校に上がったら?

他の子ども達に、学習に、ついていけるだろうか?

先生が心配しています。

小学校に上がると

保育園程の手厚さで関わってもらうことが

難しくなります。

先生の目が届かない時間が増えます。

毎日新しいことを学んでいく環境に

身を置くことになります。

大人しくてトラブルを起こすこともないと、

困っていることに気付いてもらいにくいことがあります。

今のうちから何らかの支援に

つながった方がよいのではないか?

保護者さんは特に気にされている様子もなく、

必要性も感じられていないようです。

集団の中だからこそ、

多くの子ども達を見ているからこそ、

見えてくる子どもの姿があります。

どうしたら必要な支援に繋げていけるのか?

もどかしいことも多々あるのです。