お茶の講座に参加した。
落ち着いた佇まいの入り口。
暖簾を片手で上げてくぐり、
引き戸を開けて店内に入る。
講座に参加しに来たことを伝えると、
奥へどうぞ、と案内された。
靴を脱いで板張りの床へと上がる。
通りに面した小さなスペースに
茶道具が飾られている。
喫茶去
と書かれた紙片が置かれていた。
艶々した床に
低座椅子とローテーブルが並んでいる。
左手にはカウンターと中座椅子。
カウンターの向こうは水屋というのか、
お茶を淹れる空間だった。
壁に設けられた棚に
色んな茶器が整然と並べられている。
板の間の奥は畳の部屋になっていた。
テーブルと椅子が置かれ、
数名が既に腰かけていた。
畳の部屋の向こうは小さな小さな庭で、
大きなガラス越しに見えるのは、
樹木、苔、水。
参加者が揃い、講座が始まった。
まずは座学から。
お茶道具の名前、
淹れる手順、
お茶の木について、
お茶の種類、
そして、何のためにお茶を飲むのか?
講義を聞き、
質問をして、
回答をもらい、
考えて、
意見を述べた。
続いて実践。
お茶道具がテーブル上にセットされる。
これは中国茶の茶道具なのか、
お茶を淹れるのは蓋付きの茶碗で、
日本の急須と異なり、
注ぎ口もなく、蓋に穴も開いていなかった。
蓋碗、茶杯、茶海、茶則、茶針。
蓋碗にお湯が注がれた。
器が温まるまでの間に、
茶葉が乗った茶則が回される。
順々に香りを嗅ぐ。
乾いた茶葉の薄くて軽い香り。
蓋碗のお湯が捨てられ、
空になった碗に茶葉が入る。
蓋がされた蓋碗を
先生が持ち上げ、軽く振った。
蓋を少し開けて、鼻を近付け、香る。
蓋碗が回されてきた。
蓋を開けて香りを嗅ぐ。
温められた容器の中で茶葉が蒸され、
濃厚な香りを放っていた。
驚くほどの芳香。
温まっただけで、
こんなに香りを放つのか。
先生の元へと戻った蓋碗に
お湯が注がれる。
しばらくおいて茶海へとお茶が移され、
更に小さな茶杯へと注ぎ分けられていった。
お茶が入った小さな茶杯が
一人に一つ配られる。
そっと持ち上げ、
まず香りを嗅ぐ。
口に含む。
力が抜ける。
先生の手元に静かに集中していた場の空気が和む。
皆で談笑しながらお茶を飲んだ。
二煎目、三煎目・・・。
小さな茶杯のお茶に意識を向け、
一煎一煎の変化を感じる。
お茶とお茶の場が与えるもの。
集中、
落ち着き、
安定感、
緩み、
暖かさ、
和み。
先生が言った。
この蓋碗は地球です。
注ぎ口も蓋の穴もない蓋碗は
閉じた空間になる。
蓋碗に茶葉が入り、
お湯が注がれ、
蓋をする。
お湯の一部が蒸気となり、
蓋の内側に着く。
その水滴は閉じた空間の中で
ポトリと落ちる。
茶葉は土の記憶。
地球を巡って来た水の情報が、
茶葉と合わさり、
循環してまた土に注がれる。
蓋碗の中に地球の巡りが再現される。
こんばんは。
今日は滑舌について書こうと思います。
発達相談に来たのは5歳の男の子。
言葉の不明瞭さが気になるとお母さん。
話しはするものの、
音が曖昧で聞き取りづらさがあり、
聞き返しが必要なことがある。
慣れている家族だと分かるけれど、
慣れていない人だと中々通じない。
言葉の発達がゆっくりで
1歳半健診では意味のある言葉が
まだ出ていませんでした。
2歳頃までに単語が増えたものの、
2語文が出始めたのは3歳頃。
3語文は4歳までには出て来るように。
5歳になった今、文章で話しますが、
話すことが得意か?
と言うとそうでもなさそうです。
質問すると、
単語か、首を振るかで応じます。
家では?というと、
聞かれたら答えるけれど、
自分からはあまり話さない。
必要に迫られると
訥々と話すという状態。
ご飯を食べる時によく噛みますか?
と確認すると、
あまり噛まずに丸飲みしていることも多いよう。
言葉を話すには口の運動が必要です。
つまり唇や舌を自在に扱えること。
それに呼吸運動も必要です。
出したい音の形を口で維持して、
息を吐く。
言葉が明瞭になるために
何をしたらよいか?
ご飯の時にしっかり噛む。
ブクブクうがいをする。
シャボン玉、笛、などの吹く遊び。
あっかんべー、あっぷっぷなど顔の遊び。
日常生活動作や遊びで、
口や顔をしっかりと動かすこと。
そして何より話すこと。
今日は何があった?
どんな楽しいことをした?
どんな嬉しいことがあった?
困ったことはあったかな?
教えて、教えて。
話すのが楽しい!
という環境を作って、
話す機会を日々もってあげて下さいね。