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Yunotsu Kodomo Note
2026.04.26 - 10:34 PM Yunotsu Kodomo Note

蓋碗は地球

お茶の講座に参加した。

落ち着いた佇まいの入り口。

暖簾を片手で上げてくぐり、

引き戸を開けて店内に入る。

講座に参加しに来たことを伝えると、

奥へどうぞ、と案内された。

靴を脱いで板張りの床へと上がる。

通りに面した小さなスペースに

茶道具が飾られている。

喫茶去

と書かれた紙片が置かれていた。

艶々した床に

低座椅子とローテーブルが並んでいる。

左手にはカウンターと中座椅子。

カウンターの向こうは水屋というのか、

お茶を淹れる空間だった。

壁に設けられた棚に

色んな茶器が整然と並べられている。

板の間の奥は畳の部屋になっていた。

テーブルと椅子が置かれ、

数名が既に腰かけていた。

畳の部屋の向こうは小さな小さな庭で、

大きなガラス越しに見えるのは、

樹木、苔、水。

参加者が揃い、講座が始まった。

まずは座学から。

お茶道具の名前、

淹れる手順、

お茶の木について、

お茶の種類、

そして、何のためにお茶を飲むのか?

講義を聞き、

質問をして、

回答をもらい、

考えて、

意見を述べた。

続いて実践。

お茶道具がテーブル上にセットされる。

これは中国茶の茶道具なのか、

お茶を淹れるのは蓋付きの茶碗で、

日本の急須と異なり、

注ぎ口もなく、蓋に穴も開いていなかった。

蓋碗、茶杯、茶海、茶則、茶針。

蓋碗にお湯が注がれた。

器が温まるまでの間に、

茶葉が乗った茶則が回される。

順々に香りを嗅ぐ。

乾いた茶葉の薄くて軽い香り。

蓋碗のお湯が捨てられ、

空になった碗に茶葉が入る。

蓋がされた蓋碗を

先生が持ち上げ、軽く振った。

蓋を少し開けて、鼻を近付け、香る。

蓋碗が回されてきた。

蓋を開けて香りを嗅ぐ。

温められた容器の中で茶葉が蒸され、

濃厚な香りを放っていた。

驚くほどの芳香。

温まっただけで、

こんなに香りを放つのか。

先生の元へと戻った蓋碗に

お湯が注がれる。

しばらくおいて茶海へとお茶が移され、

更に小さな茶杯へと注ぎ分けられていった。

お茶が入った小さな茶杯が

一人に一つ配られる。

そっと持ち上げ、

まず香りを嗅ぐ。

口に含む。

力が抜ける。

先生の手元に静かに集中していた場の空気が和む。

皆で談笑しながらお茶を飲んだ。

二煎目、三煎目・・・。

小さな茶杯のお茶に意識を向け、

一煎一煎の変化を感じる。

お茶とお茶の場が与えるもの。

集中、

落ち着き、

安定感、

緩み、

暖かさ、

和み。

先生が言った。

この蓋碗は地球です。

注ぎ口も蓋の穴もない蓋碗は

閉じた空間になる。

蓋碗に茶葉が入り、

お湯が注がれ、

蓋をする。

お湯の一部が蒸気となり、

蓋の内側に着く。

その水滴は閉じた空間の中で

ポトリと落ちる。

茶葉は土の記憶。

地球を巡って来た水の情報が、

茶葉と合わさり、

循環してまた土に注がれる。

蓋碗の中に地球の巡りが再現される。

Yunotsu Kodomo Note

2026.05.11
あたまの形①

こんばんは。

週末に子育てママに向けて、

お話会をさせてもらいました。

せっかくなので、何回かに分けて、

こちらでもご紹介したいと思います。

頭の形と運動発達、

ということで書いていきます。

ここ数年、健診をしていても、

とても増えてきた質問です。

頭の形が気になります。

大丈夫でしょうか?

どうしたらいいですか?

ということで、

お答えしていきますね。

流れとしては、

頭の形の

なぜ?

どうなる?

どうしたら?

の順で進めていきたいと思います。

なぜ?というは、

どうして頭の形の変形が起きるのか?

ということですね。

どうなる?は、その後の経過。

頭の形が変形して、その後どうなっていくのか?

頭の形は?運動発達は?など。

そして、どうしたら?は、

このまま放っておいてもいいのか?

あるいは治療した方がいいのか?

いつまで様子を見たらいいのか?

どのタイミングで治療を検討したらいいのか?

ということですね。

さて、まず質問です。

お子さんの頭の形、気になりますか?

実際のところ、結構気されているお母さんが多いです。

では、次の質問です。

ご自身の頭の形は?

どうでしょう ?気になりますか?

こちらは、あまりおられないようです。

これが答えなのかも知れないな?

とも思います。

つまり、

大人になったらほとんど気にならなくなる。

本人はそんなに気にしていない

ということですね。

とはいえ、

今目の前にいる赤ちゃんの頭の形は

気になりますよね?

ということで、学んでいきましょう。

まずは頭の形のなぜ?です。

最初に赤ちゃんの頭の骨の特徴を

お伝えしたいのですが、

何かご存知でしょうか?

赤ちゃんの頭の骨の特徴について?

うーん、そういえば聞いたことがあるような・・・?

何だったっけ?

はい、思い出したでしょうか?

柔らかい!

そうですね。

赤ちゃんの頭の骨は、まだとても柔らかくて弱いです。

骨がくっついていない!

そうなんです。

赤ちゃんの頭の骨はいくつかのパーツに分かれていて、

骨と骨が、まだ完全にはくっついないんですね。

ガッチリとは癒合していない状態になってます。

頭の骨は、

前頭骨、

頭頂骨、

側頭骨、

後頭骨、

といった具合にパーツに分かれています。

それらの骨が、

まだ完全にはくっついていません。

緩い結合状態になっていて、

骨と骨との間に余裕があります。

骨と骨のつなぎ目部分を、

縫合、というのですが、

前頭骨の左右の骨を繋ぐのが前頭縫合、

前頭骨と頭頂骨を繋ぐのが冠状縫合、

頭頂骨の右と左を繋ぐのが矢状縫合、

頭頂骨と後頭骨を繋ぐのがλ縫合、

(覚えなくてもいいですよ)

という風な形で、

それぞれのつなぎ目に

「〇〇縫合」という名前が付いています。

さて、左右の前頭骨と左右の頭頭骨、

4つの骨が合わさるところが大泉門になります。

恐らく聞いたことがありますね?

大泉門。

まだ骨が無い部分です。

見ていると、ペコペコと動いていたりしますよ。

そして、左右の頭頂骨と後頭骨、

これら3つの骨が合わさるところが小泉門です。

小泉門は割と早く閉じてしまいますが、

大泉門は結構遅くて、

だいたい 1歳半ぐらい遅いと 2歳くらい。

閉じるのに時間がかかります。

では、何故頭の骨はパーツに分かれているのか?

何か思い付くでしょうか?

そう、産まれやすくするため。

赤ちゃんが産まれてくる時には、

狭い産道を通って来ますよね?

狭い産道を通って来る時に、

頭の骨がガッチリと固まってしまっていると

通れない可能性があります。

なので、頭の骨はパーツに分かれていて、

場合によっては骨と骨を重なった状態にして、

頭をちっちゃくして出てこようとします。

これが、骨がパーツに分かれている利点のひとつですね。

他に何か思い付くことがありますか ?

思い付きましたね?

はい、そうです。

赤ちゃんの頭、つまり脳は、

生まれてから、

どんどんどんどん大きくなっていきます。

どんどん大きくなっていくのに合わせて、

骨も大きくなっていく必要がある。

ガッチリ固まっていると、

大きくなりづらいですよね?

パーツに分かれて余裕がある方が、

脳が大きくなるのに合わせていきやすいです。

そういう仕組みになっているんですね。

合理的です。

長くなってきたので、今日はこの辺で。

お読み頂きありがとうございました。

続きはまた明日!