夕方、込み合った電車に乗っていた。
駅に着いて沢山の人が降りて、
また沢山の人が乗って来る。
小さな子どもを2人連れたお母さんが、
折り畳んだベビーカーを持って乗車した。
抱っこ紐で抱かれている
女の子は5、6か月くらいか。
手を引かれている
女の子は3歳くらいか。
電車が発車した。
お姉ちゃんがお母さんから離れて一人、
扉の傍に寄り、手摺を持って立った。
しっかりと手摺を握り、
隅っこに寄ってちょこっと立っている。
お母さんが声を掛けた。
手が挟まれるよ。気を付けて。
女の子は両手で手摺を握っている。
暫くして、またお母さんが声を掛けた。
手が危ないよ。
邪魔になるから、こっちにおいで。
女の子は訝しげにお母さんの方を見る。
て、あぶなくないよ。
お母さんが言う。
こっちに来ておいて。
女の子が素直に応じ、
ベビーカーに近寄る。
お母さんが片手にベビーカーを持って、
もう片方の手で女の子の手をぎゅっと握った。
電車が揺れるたびに、
女の子の手をしっかりと握って、
お母さんが踏ん張っている。
突然、警報音が鳴った。
通常聞くことの無い警報音。
あちらこちらから聞こえてくる。
「地震です、地震です」
と繰り返す機械音声もあちらこちらから。
乗り合わせた人達の
スマホが発した地震速報だった。
皆がスマホを眺め、操作し、
警報音を消した。
車内アナウンスが流れる。
地震の速報がありましたが、
このまま運転を続けます。
女の子がお母さんに聞いている。
なにがあったの?
地震があったみたい。
なんで?
なんで?
車内は騒然としていたが、
電車が淡々と走り続ける中で
徐々に落ち着いていく。
ご機嫌にしていた
赤ちゃんがむずかり始めた。
お母さんが縦に身体を揺らしたり、
赤ちゃんの手をリズミカルに動かしたりして
あやしている。
お姉ちゃんは、
お母さんに手を握られて、
ずっと静かにしていた。
2つ目の停車駅で、
赤ちゃんを抱っこ紐で抱っこして、
片手に折り畳んだベビーカーを、
もう片方の手でお姉ちゃんの手を握った
お母さんが戸口へと移動する。
列車とホームの間は割と隙間があったが、
手を引かれたお姉ちゃんは
上手にホームに降り立った。
3人は降りていった。
女の子は邪魔になんてなっていなかったし、
危ない場所を手で触ることもなかった。
赤ちゃんがむずかったって仕方ないことだ。
小さな子ども2人を連れ、
ベビーカーを持ったお母さんが、
安心して居られる空間だっただろうか?
万が一の時にお互いさまで
協力し合えただろうか?
お母さんが安心して、気兼ねすることなく
子育てが出来る世界を創りたいと思う。
こんばんは。
今日は滑舌について書こうと思います。
発達相談に来たのは5歳の男の子。
言葉の不明瞭さが気になるとお母さん。
話しはするものの、
音が曖昧で聞き取りづらさがあり、
聞き返しが必要なことがある。
慣れている家族だと分かるけれど、
慣れていない人だと中々通じない。
言葉の発達がゆっくりで
1歳半健診では意味のある言葉が
まだ出ていませんでした。
2歳頃までに単語が増えたものの、
2語文が出始めたのは3歳頃。
3語文は4歳までには出て来るように。
5歳になった今、文章で話しますが、
話すことが得意か?
と言うとそうでもなさそうです。
質問すると、
単語か、首を振るかで応じます。
家では?というと、
聞かれたら答えるけれど、
自分からはあまり話さない。
必要に迫られると
訥々と話すという状態。
ご飯を食べる時によく噛みますか?
と確認すると、
あまり噛まずに丸飲みしていることも多いよう。
言葉を話すには口の運動が必要です。
つまり唇や舌を自在に扱えること。
それに呼吸運動も必要です。
出したい音の形を口で維持して、
息を吐く。
言葉が明瞭になるために
何をしたらよいか?
ご飯の時にしっかり噛む。
ブクブクうがいをする。
シャボン玉、笛、などの吹く遊び。
あっかんべー、あっぷっぷなど顔の遊び。
日常生活動作や遊びで、
口や顔をしっかりと動かすこと。
そして何より話すこと。
今日は何があった?
どんな楽しいことをした?
どんな嬉しいことがあった?
困ったことはあったかな?
教えて、教えて。
話すのが楽しい!
という環境を作って、
話す機会を日々もってあげて下さいね。