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Yunotsu Kodomo Note
2026.05.03 - 9:29 PM Yunotsu Kodomo Note

向き癖が気になる・・・

急にお熱が出た、と

お母さんに連れられて

休日診療所にやって来たのは7か月の男の子。

高いお熱はあるものの、

おしゃぶりをくわえてご機嫌さんです。

表情は悪くなく、哺乳も良好。

おしゃぶりが口から外れると

自分で掴んでまた口に入れました。

熱と咳が前日からあって、

今日も続くので、と受診されました。

痰が絡むようでゴロゴロ音が聞こえます。

聴診すると痰が絡む音と、

息を吐く時にヒューという音がします。

感染をきっかけに

喘息様の呼吸状態になっているようです。

これまで同じような症状が出たことはない、

とのこと。

生まれて初めての発熱です、

とお母さん。

呼吸状態への対処をしつつ、

気になったのは向き癖。

正面から見ても

顔がやや右を向いています。

左右の耳の位置が

少しずれている印象。

頭のてっぺんから見ると、

右側の後頭部が平坦になっています。

お母さんに、右向き癖がありますね、

と投げかけると、

そうなんです、と返事。

これでも随分ましになりました。

4か月頃には、

向き癖からの頭の変形が

はっきりしてくることが多いです。

その後、寝返りしたり、

うつ伏せで過ごしたり、

お座りするようになったりすると、

徐々に左右差は無くなっていく傾向にあります。

とはいえ、

完全に真ん丸になるか?

と言われると、

左右差が残ってしまうことも。

体の使い方に大きな差がなければ、

大した問題はありませんが、

ゆくゆく小さな問題が出ることはあります。

肩こり、頭痛、歯の噛みしめ、etc.

何てことない、

と言えば何てことないトラブルですが、

予防できるなら予防したいところ。

まだまだ頭の骨が柔らかい乳児期早期から、

色んな方向を向くよう働きかけたり、

うつ伏せにしたり、

抱っこしたり。

頭の同じ部位にばかり圧がかからないように、

してあげてもらえたらと思います。

Yunotsu Kodomo Note

2026.05.11
あたまの形①

こんばんは。

週末に子育てママに向けて、

お話会をさせてもらいました。

せっかくなので、何回かに分けて、

こちらでもご紹介したいと思います。

頭の形と運動発達、

ということで書いていきます。

ここ数年、健診をしていても、

とても増えてきた質問です。

頭の形が気になります。

大丈夫でしょうか?

どうしたらいいですか?

ということで、

お答えしていきますね。

流れとしては、

頭の形の

なぜ?

どうなる?

どうしたら?

の順で進めていきたいと思います。

なぜ?というは、

どうして頭の形の変形が起きるのか?

ということですね。

どうなる?は、その後の経過。

頭の形が変形して、その後どうなっていくのか?

頭の形は?運動発達は?など。

そして、どうしたら?は、

このまま放っておいてもいいのか?

あるいは治療した方がいいのか?

いつまで様子を見たらいいのか?

どのタイミングで治療を検討したらいいのか?

ということですね。

さて、まず質問です。

お子さんの頭の形、気になりますか?

実際のところ、結構気されているお母さんが多いです。

では、次の質問です。

ご自身の頭の形は?

どうでしょう ?気になりますか?

こちらは、あまりおられないようです。

これが答えなのかも知れないな?

とも思います。

つまり、

大人になったらほとんど気にならなくなる。

本人はそんなに気にしていない

ということですね。

とはいえ、

今目の前にいる赤ちゃんの頭の形は

気になりますよね?

ということで、学んでいきましょう。

まずは頭の形のなぜ?です。

最初に赤ちゃんの頭の骨の特徴を

お伝えしたいのですが、

何かご存知でしょうか?

赤ちゃんの頭の骨の特徴について?

うーん、そういえば聞いたことがあるような・・・?

何だったっけ?

はい、思い出したでしょうか?

柔らかい!

そうですね。

赤ちゃんの頭の骨は、まだとても柔らかくて弱いです。

骨がくっついていない!

そうなんです。

赤ちゃんの頭の骨はいくつかのパーツに分かれていて、

骨と骨が、まだ完全にはくっついないんですね。

ガッチリとは癒合していない状態になってます。

頭の骨は、

前頭骨、

頭頂骨、

側頭骨、

後頭骨、

といった具合にパーツに分かれています。

それらの骨が、

まだ完全にはくっついていません。

緩い結合状態になっていて、

骨と骨との間に余裕があります。

骨と骨のつなぎ目部分を、

縫合、というのですが、

前頭骨の左右の骨を繋ぐのが前頭縫合、

前頭骨と頭頂骨を繋ぐのが冠状縫合、

頭頂骨の右と左を繋ぐのが矢状縫合、

頭頂骨と後頭骨を繋ぐのがλ縫合、

(覚えなくてもいいですよ)

という風な形で、

それぞれのつなぎ目に

「〇〇縫合」という名前が付いています。

さて、左右の前頭骨と左右の頭頭骨、

4つの骨が合わさるところが大泉門になります。

恐らく聞いたことがありますね?

大泉門。

まだ骨が無い部分です。

見ていると、ペコペコと動いていたりしますよ。

そして、左右の頭頂骨と後頭骨、

これら3つの骨が合わさるところが小泉門です。

小泉門は割と早く閉じてしまいますが、

大泉門は結構遅くて、

だいたい 1歳半ぐらい遅いと 2歳くらい。

閉じるのに時間がかかります。

では、何故頭の骨はパーツに分かれているのか?

何か思い付くでしょうか?

そう、産まれやすくするため。

赤ちゃんが産まれてくる時には、

狭い産道を通って来ますよね?

狭い産道を通って来る時に、

頭の骨がガッチリと固まってしまっていると

通れない可能性があります。

なので、頭の骨はパーツに分かれていて、

場合によっては骨と骨を重なった状態にして、

頭をちっちゃくして出てこようとします。

これが、骨がパーツに分かれている利点のひとつですね。

他に何か思い付くことがありますか ?

思い付きましたね?

はい、そうです。

赤ちゃんの頭、つまり脳は、

生まれてから、

どんどんどんどん大きくなっていきます。

どんどん大きくなっていくのに合わせて、

骨も大きくなっていく必要がある。

ガッチリ固まっていると、

大きくなりづらいですよね?

パーツに分かれて余裕がある方が、

脳が大きくなるのに合わせていきやすいです。

そういう仕組みになっているんですね。

合理的です。

長くなってきたので、今日はこの辺で。

お読み頂きありがとうございました。

続きはまた明日!