こんばんは。
今日は第3回目の、頭の形のお話、
ということで続けていきたいと思います。
昨日は、
頭の形の変形が起きるリスク因子は何か?
お腹の中、産まれる時、産まれた後
それぞれの時期についてお伝えしました。
そして頭の変形には
重力が影響している
ということ。
さらに位置的頭蓋変形が
注目を浴びるようになったきっかけに
乳児突然死症候群(SIDS)の予防政策としての
仰向け寝の推奨があった
ということもお伝えしました。
今日も、なぜ?の続きを
書いていきたいと思います。
さて、無事に産まれて来た赤ちゃん、
日に日にどんどん大きくなっていきますね。
1か月健診、4か月健診、後期健診など
乳幼児健診では赤ちゃんの身体計測をします。
計測するのは、身長、体重、頭囲、の 3つです。
この身長と体重と頭囲。
どれが一番優先されるか、ご存知でしょうか?
身長が一番優先されるのか、
それとも体重が一番優先されるのか、
あるいは頭囲が優先されるのか。
赤ちゃんが、まずこれを大きくしたい!
という順番があるのですが、
どれだと思いますか?
体重!と答えられるお母さんが多いようです。
実際には頭囲なんですね。
頭の大きさです。
一般的には赤ちゃんは、
まず頭、次に身長、最後に体重
の順番で大きくなっていきます。
つまり、体重が大きくなっていれば、
身長と頭囲は
その子なりには大きくなっているのだろう。
十分に栄養は足りているのだろう
という判断ができます。
でも十分に足りていないと、
頭と身長は伸びてるけど、体重の増えが悪い、
頭は大きくなっているけど、身長と体重がイマイチ、
というようなことがあります。
つまり、赤ちゃんたちは
まず頭を大きくしたいわけですね。
それだけ重要視されている部位が
頭(脳)ということです。
では、赤ちゃんに右向き癖があって、
仰向けで、ずっと右を向いていると
どうなるでしょうか?
前回お伝えしたように、重力が働いているので、
床に接地している部分に頭の重さがかかって、
だんだんだんだん平坦になっていきますよね。
扁平になっていきます。
そして、その部位は大きくなれない。
んだけれども、
赤ちゃんは頭を何とかして大きくしたい!
となると、どうなるでしょうか?
床に当たってないところに向けて
頭を大きくしようとするわけですね。
例えば、右向き癖がある場合、
右の後ろ側が大きくなれません。
じゃあ前を大きくしようとなる。
結果として、右の前方、額の部分が
突出していくことになります。
他には、左の後ろ側も
大きくすることができますよね。
さらにはてっぺん、頭頂の方向へも
大きくすることができる。
つまり圧がかかっていないところに向けて
何とかして頭を大きくしようとする。
結果として、
全体的な頭の変形が起きる
ということになります。
右向き癖がある場合に生じるのは、
右の後頭部の扁平化、
右の額の突出、
反対側、左の後頭部の突出、
さらに、頭のてっぺん方向への突出
ということになります。
この状態で真上から頭を見ると、
菱形に近い形になっています。
それに耳の位置も右前へと偏移します。
左向き癖の場合は逆になりますね。
ただし、このような変形が
どの子にも生じるわけではありません。
どのくらい向き癖が強いのか、
つまり、どのくらい同じ姿勢で長くいるか、
によって、頭の変形度合いは変わってきます。
ここまで、位置的頭蓋変形の話をしてきました。
が、見逃してはいけない疾患が 1つあります。
それが骨縫合早期癒合症という病気です。
あたまの形①でお伝えしたように、
赤ちゃんの骨は、いくつかのパーツに分かれてます。
それらの骨と骨のつなぎ目を骨縫合と言います。
冠状縫合、矢状縫合、λ縫合というような縫合があります。
これらの縫合が完全に癒合するには
ある程度の時間がかかるのですが、
骨縫合早期癒合症では、
乳児期早期に癒合してしまうのです。
癒合してしまうので
頭蓋骨が順調に大きくなれない
わけですよね。
けれど、なんとかして脳を大きくしたい。
結果として、やはり変形が起きてきます。
どの縫合が癒合するかによって
変形の様子は異なります。
鑑別が特に必要なのが、斜頭と短頭です。
λ縫合の片側が癒合すると斜頭に、
冠状縫合が癒合すると短頭に、
なるのですが、
それぞれ、右もしくは左の向き癖、
あるいは、ずっと仰向けの場合の
位置的頭蓋変形と似たような頭の形になります。
骨縫合早期癒合症の場合、
頭の骨が十分に大きくならないので、
大きくなった脳が圧迫されてしまいます。
積極的治療が必要な病気なので、
疑ったら、専門科である脳外科へと紹介して、
診てもらうことが必要です。
まれな病気なので
可能性は高くはないですが、
気になる時は、かかりつけの先生に
相談してみて下さいね。
では、今日はここまでにしようと思います。
ありがとうございました!
こんばんは。
今日は滑舌について書こうと思います。
発達相談に来たのは5歳の男の子。
言葉の不明瞭さが気になるとお母さん。
話しはするものの、
音が曖昧で聞き取りづらさがあり、
聞き返しが必要なことがある。
慣れている家族だと分かるけれど、
慣れていない人だと中々通じない。
言葉の発達がゆっくりで
1歳半健診では意味のある言葉が
まだ出ていませんでした。
2歳頃までに単語が増えたものの、
2語文が出始めたのは3歳頃。
3語文は4歳までには出て来るように。
5歳になった今、文章で話しますが、
話すことが得意か?
と言うとそうでもなさそうです。
質問すると、
単語か、首を振るかで応じます。
家では?というと、
聞かれたら答えるけれど、
自分からはあまり話さない。
必要に迫られると
訥々と話すという状態。
ご飯を食べる時によく噛みますか?
と確認すると、
あまり噛まずに丸飲みしていることも多いよう。
言葉を話すには口の運動が必要です。
つまり唇や舌を自在に扱えること。
それに呼吸運動も必要です。
出したい音の形を口で維持して、
息を吐く。
言葉が明瞭になるために
何をしたらよいか?
ご飯の時にしっかり噛む。
ブクブクうがいをする。
シャボン玉、笛、などの吹く遊び。
あっかんべー、あっぷっぷなど顔の遊び。
日常生活動作や遊びで、
口や顔をしっかりと動かすこと。
そして何より話すこと。
今日は何があった?
どんな楽しいことをした?
どんな嬉しいことがあった?
困ったことはあったかな?
教えて、教えて。
話すのが楽しい!
という環境を作って、
話す機会を日々もってあげて下さいね。