いくつかの市で乳幼児健診を担当させてもらっています。健診にあたっては、保護者の方が事前に問診票を記載して持参されます。問診票も市によってさまざまで、4か月健診では授乳中のスマホ使用について訊ねる項目があったりします。
『授乳中にスマホを見ますか?』選択肢は『見ない・時々・いつも』
赤ちゃんは生まれてすぐに世界を探索し始めます。まだまだ未熟ながら全身でこの世界を知ろうとします。赤ちゃんの目はまだ未完成でぼんやりとしか見えていませんが、赤ちゃんが特に注目しやすいものがあります。●や■などが上に2つと下に1つ配置されたもの、白と黒のコントラストがはっきりしているもの、動くものなどです。つまり赤ちゃんは顔((^_^)目が2つと口が1つ)や目(白目と黒目のコントラスト)や口元(よく動く)に注目しやすいのです。それに、授乳している人と赤ちゃんの顔の距離感は、赤ちゃんの目がものを捉えやすい距離になっています。
子どもと保育者の様子を観察していると、生後2-3カ月には1時間に18~20回も見つめ合うそうです。約3分に1回の頻度です。見つめ合うことは相互的なコミュニケーションの土台となります。スマホを見ていて、赤ちゃんからの熱烈ラブ♡視線に気付かないのは、もったいないな~と感じます。
以前7歳の女の子が「スマホになりたい」と言った、という話を聞きました。理由は「ママがいつも見てるから」。
スマホは魅惑的ですが、時々刻々、日に日に変化していく「子どもの今」も魅力的だと思いますよ。
古い建築物が大好きな知人に誘ってもらい、
宍道の木幡家住宅を見に行った。
木幡家住宅は江戸時代に建てられた大きな町家で、
令和元年から保存修理が行われているのだが、
一般公開中で中に入ることが出来るという。
ヘルメットをして、
防音シートに包まれた建物の中に入る。
ガラン、としていた。
その空間の大きさに圧倒される。
古い民家をイメージしていったのだが、
規模がイメージとは全く異なる。
巨大な主屋は一旦解体され、
部材の補修が終了し、
組み立てが始まったところのようだった。
むき出しの柱と梁。
金属パイプで組まれた無数の足場。
江戸、明治、大正と時代を経て
改造、増築が繰り返されてきた巨大な屋敷。
建築に詳しい知人が、
現場の方の話を聞き、
質問をしている。
素人の私には何のことだか、
チンプンカンプンだった。
この大きさを支えるには、柱が細いんです。
あそこに穴があるので、柱を入れるつもりだったようです。
この部分とこの部分とでは、梁の構造が異なります。
へぇー、ふーん、と、
よく分からないながらに説明を聞き、
なるほど本当だ、と、
すぐ目の前にある木材を見ながら確認する。
現場で実際にやりながら改造していったのでしょう、
と係の方が仰った。
すぐ目の前にある深い茶色の梁に目をやる。
ここにある古材は、
遠い昔に実在した人が試行錯誤した痕跡であり、
確かに人の手が扱ったものなのだった。