こんばんは。
穏やかに晴れた温泉津です。
今日は、赤ちゃんの向き癖と姿勢について書いてみます。
2か月の赤ちゃんが、ご両親と一緒に来られました。
相談事は便秘について。
それに加えてお父さんが
「体が曲がっているのが気になる」
と言いました。
体が曲がっている??
まず便秘について詳細を確認。
そして診察。
座ってモシモシ、続いてベットの上に仰向けにゴロン。
聴診、触診。
お腹はポッテリしているものの、柔らかく、よく動いています。
機嫌も哺乳も良好。
便秘の対処について伝えます。
さて、改めて全体を見てみます。
左への向き癖があります。
そして確かに、
骨盤の辺りから体が曲がり、
両足が真ん中より左側にあります。
つまり「く」の字型。
お父さん、赤ちゃんのことをよく見ているなぁ、と感心します。
真正面で顔を覗き込むと、じっとこちらを見て正中に頭をキープします。
顔を動かすと、右へ左へと顔の向きを変え、ちゃんと付いてきました。
追視がしっかり出来るのです。
頭が正中を向いていると、下半身は比較的真っすぐに維持されています。
両脚を持って、ぐうっと股関節を開いてみると、右側に若干の開きにくさがありました。
左への向き癖があるので、
体全体も左へと傾きやすく、
しっかりパタンと開く左足に比べて、
右足は膝を立てた状態になりがちです。
結果として、左右の開き具合にわずかながら差が出ています。
見ていると、頭を真ん中にキープしていても、左に比べて右の股関節は閉じ気味になり、立て膝に。
たった2か月でも、日々の積み重ねで、左右差が出ています。
頭の形はというと、真ん丸で、まだ左側がペタンコにはなっていません。
お父さん、お母さんに説明している間に、赤ちゃんは左を向いて手を舐め舐め。
体はまた「く」の字型に。
促すと上手に右を向くことが出来ていたので、
なるべく向き癖と反対側、右側を向きたい環境を作ること、
真正面を向いて身体を真っすぐにした状態でも遊ぶこと、
おむつ替えの時などに股関節をぐっぐっと開くこと、
抱っこの時などに脚をM字型に開くよう意識すること、
2か月に入ったので積極的にうつ伏せもすること、
などを伝えました。
向き癖があったって、運動発達は順調に進んで行くでしょう。
けれど、体の使い方の左右差が、強くなっていくこともあります。
なるべく左右差なく、右も左も上手に使っていけるようサポートをしていきたい。
サポートの始まりは、赤ちゃんの姿勢や動きを観察するところから。
どんな姿勢?どんな動き?
ぜひ確認してあげて下さいね。
こんばんは。
温泉津こどもクリニックです。
今日は集団の中の子どもについて書いてみます。
保育園を訪ねて行きました。
子ども達が楽しそうに室内遊びをしています。
ブロック、創作、絵本、etc.
1歳児さん達がお絵描きを始めました。
椅子に座り、紙を前にしてスタンバイ。
太いペンが机の上に用意されました。
子ども達が我も我もと
ペンに手を伸ばし、ペンを取り上げます。
先生がポンッとキャップを取ると、
子ども達もポンッとキャップを取ります。
そしてペンを上から握り持ちして、
ぐちゃぐちゃー、
ぐいぐいぐいっ
と好きなように紙に描いていきます。
目の前で少し上のクラスのお姉さんが
2本のペンを持ち、トントントントン、
ペンで紙を軽く叩き始めました。
それをじっと見ていた1歳児さんが、
同じようにトントンと真似をします。
よく見て学び、意欲的にやってみようとします。
先生が言いました。
何となく気になるんです。
よく見てよく聞いて、
学ぶ力は高いし、理解もいい、
けど、何か気になります。
聞くと、以前にも似たような子が何人かいて、
年少、年中、年長さんとクラスが上がるにつれて
ちょっと手が掛かるようになったのだとか。
何人もの子ども達を
集団の中で見て来たからこその
気付きなのだろうと思います。
何らかの特性に、
こんなに早い段階で気付いてもらえる。
この子が抱えるかも知れない
課題を予見し、
では、どう関わり、
何を経験させていったらよいか
模索していく。
プロの視点だなと思います。
集団の中だからこそ見えてくる
困り感を把握し、
よい支援を受けるためにも、
園での様子はどうですか?と、
積極的に聞いてみて下さいね。