こんばんは。
久々にまとまって降った冷たい雨。
徐々に春へ向かう日々ですね。
今日は、受け入れられることについて書こうと思います。
関西での仕事を今も続けさせてもらっています。
市の療育施設で外来。
フォロー中の4歳の女の子は、
全体的に発達がゆっくりです。
少しぎこちなさはありますが、
歩いたり、しゃがんだり、座ったり可能です。
お母さんが日常でかける言葉の理解はあって、
「開けてくれる?」「片付けしよう」「バイバイして」など、
行動に移します。
おままごとをしながら「いただきます」「はいどうぞ」、
子ども向けTV番組のセリフを言いながらごっこ遊び。
目で見たこと、耳で聞いたことを記憶して、
遊びの中で再現しています。
言葉は出ていますが、
人とのコミュニケーションに使えている
という訳ではありません。
生活の中で何かを訴える時は、
視線、指差し、手を引くなど。
言葉以外の手段がメインです。
探索意欲が高く、
人がやっていることに関心を持って、
やってみたいと視線と動作で訴え、
自分で試行錯誤しています。
物の扱いが丁寧で、
そっと取り上げたり、
そっと置いたり、
そっと仕舞ったり。
お母さんは、発達がゆっくりなこの子を
しっかりと受け止め、サポートしています。
不安や心配事はきっとあるでしょう。
常に迷いや揺れもあるかも知れません。
けれど、この子をよく見て、
苦手なことや出来ないことを把握しつつ、
得意なことや出来ることも把握されています。
苦手なことが減っていくように、
得意なことが伸びていくように。
家族だけで抱え込まず、
色んな人や専門家にも頼り、
色んな施設を利用しながら。
どの子も、本人なりのペースで、着実に伸びていく。
間違いなく。
お母さんに丸ごと受け入れられ、見守られ、支えられることで、
明るく、やさしく、穏やかに伸びているこの子。
この子とお母さんから沢山学んでいます。
こんばんは。
温泉津こどもクリニックです。
今日は集団の中の子どもについて書いてみます。
保育園を訪ねて行きました。
子ども達が楽しそうに室内遊びをしています。
ブロック、創作、絵本、etc.
1歳児さん達がお絵描きを始めました。
椅子に座り、紙を前にしてスタンバイ。
太いペンが机の上に用意されました。
子ども達が我も我もと
ペンに手を伸ばし、ペンを取り上げます。
先生がポンッとキャップを取ると、
子ども達もポンッとキャップを取ります。
そしてペンを上から握り持ちして、
ぐちゃぐちゃー、
ぐいぐいぐいっ
と好きなように紙に描いていきます。
目の前で少し上のクラスのお姉さんが
2本のペンを持ち、トントントントン、
ペンで紙を軽く叩き始めました。
それをじっと見ていた1歳児さんが、
同じようにトントンと真似をします。
よく見て学び、意欲的にやってみようとします。
先生が言いました。
何となく気になるんです。
よく見てよく聞いて、
学ぶ力は高いし、理解もいい、
けど、何か気になります。
聞くと、以前にも似たような子が何人かいて、
年少、年中、年長さんとクラスが上がるにつれて
ちょっと手が掛かるようになったのだとか。
何人もの子ども達を
集団の中で見て来たからこその
気付きなのだろうと思います。
何らかの特性に、
こんなに早い段階で気付いてもらえる。
この子が抱えるかも知れない
課題を予見し、
では、どう関わり、
何を経験させていったらよいか
模索していく。
プロの視点だなと思います。
集団の中だからこそ見えてくる
困り感を把握し、
よい支援を受けるためにも、
園での様子はどうですか?と、
積極的に聞いてみて下さいね。