こんばんは。
冷たい風に吹かれて、横から小雨が降る温泉津です。
今日は、自信のなさと課題の設定、について書こうと思います。
年長さんの男の子が、お母さんとやって来ました。
落ち着きがないのが気になる、とお母さん。
まずは男の子とやり取りします。
やや警戒した様子ですが、一人で着席しました。
名前、年齢、保育園の名前など、聞くと答えてくれます。
答えてくれるものの声が小さめ。
それに、しばしばお母さんの方を見ています。
朝ごはんに何食べたの?
どんな遊びが好き?
といった質問にも小声で答えてくれました。
離席はありませんが、そわそわと落ち着かず、
お母さんに触れています。
じゃあちょっと真似してみてね、と言うと、
えっ?!と、より警戒した表情になりました。
何させられるの?といったところでしょうか。
はいっと両手を上げてみせると、
なぁんだ、という表情で真似します。
その後は簡単、簡単、とばかりに
真似してくれました。
身近な物の用途を説明したり、
ジャンケンしてみたり、
と乗ってくれます。
じゃあ次は絵を描いてみてくれる?
と色鉛筆を用意して、画用紙を広げます。
好きな色は?
水色、と色鉛筆を手に取ります。
これ描ける?と図形を描くと、
真似して描きました。
何が好き?と聞くと、
いちご、と勢いよく答えます。
描いてみてくれる?と促しますが、
手が動きません。
お母さんと話をする間、遊んで待っていてもらいます。
しっかりと大きな声が出て楽しそう。
確かにそわそわと常に動いていて、落ち着きのなさはあります。
もうひとつ気になるのは自信のなさ。
質問したり、真似してね、やってみせてね、と言うと、
ぐっと構えたようになり、警戒します。
失敗したくない、間違いたくない、
という気持ちがあるようです。
こういう様子は、慎重で不安が高い子や、
まじめな子に多いな、と感じます。
失敗や間違いを恐れるようになるのは、
一体いつ頃からでしょう?
まだまだ小さいのだから、
失敗も間違いもどんどんしたらいいのに、
と思います。
とはいえ、したくないものはしたくない。
かといって、やらないと出来るようにはならない。
では、どうするか?
出来そうなことから、やって見せる。
そして、一緒にやる。
少しずつ、少しずつ、小さな成功体験を積み上げていく。
いずれは自分で出来るように。
設定したハードルは、この子の現状に合っている?
いきなり最終目標の高いハードルではなく、
その子に合わせたハードル設定を。
よくよく見て、これくらいかな?と、
ハードルの高さを調節してみてあげて下さいね。
こんばんは。
温泉津こどもクリニックです。
今日は集団の中の子どもについて書いてみます。
保育園を訪ねて行きました。
子ども達が楽しそうに室内遊びをしています。
ブロック、創作、絵本、etc.
1歳児さん達がお絵描きを始めました。
椅子に座り、紙を前にしてスタンバイ。
太いペンが机の上に用意されました。
子ども達が我も我もと
ペンに手を伸ばし、ペンを取り上げます。
先生がポンッとキャップを取ると、
子ども達もポンッとキャップを取ります。
そしてペンを上から握り持ちして、
ぐちゃぐちゃー、
ぐいぐいぐいっ
と好きなように紙に描いていきます。
目の前で少し上のクラスのお姉さんが
2本のペンを持ち、トントントントン、
ペンで紙を軽く叩き始めました。
それをじっと見ていた1歳児さんが、
同じようにトントンと真似をします。
よく見て学び、意欲的にやってみようとします。
先生が言いました。
何となく気になるんです。
よく見てよく聞いて、
学ぶ力は高いし、理解もいい、
けど、何か気になります。
聞くと、以前にも似たような子が何人かいて、
年少、年中、年長さんとクラスが上がるにつれて
ちょっと手が掛かるようになったのだとか。
何人もの子ども達を
集団の中で見て来たからこその
気付きなのだろうと思います。
何らかの特性に、
こんなに早い段階で気付いてもらえる。
この子が抱えるかも知れない
課題を予見し、
では、どう関わり、
何を経験させていったらよいか
模索していく。
プロの視点だなと思います。
集団の中だからこそ見えてくる
困り感を把握し、
よい支援を受けるためにも、
園での様子はどうですか?と、
積極的に聞いてみて下さいね。